カドウェルのカウルを考える

今年のK4-GPで、私はもう一つのミッションを抱えていました。それは、カドウェルベースのR車両を観察すること。R車両は、車両規定によって、何かしらのレーシングカー・レプリカにする必要があります。
今回、GT40の車両をじっくり見せてもらうことが出来ました。他所のチームの車両なので、詳細は書きませんが、想像していた以上に良く出来ていました。もっとハリボテなのかと思っていましたが、カウルはカーボンでしっかりと作られていて、シャシーへの取り付けも、きちんと設計して作られたものでした。あれなら、レーシングカーとしてだけではなく、趣味車として公道を走らせても良いと思われるレベルです。

GT40は完全フルスクラッチ・ビルドでしたが、さすがにあれと同様なレベルで作り込むのは時間とお金がかかります。もう少し、今のカウルを利用するかたちでなんとかならないだろうかと考えてみました。特にシャシーへの取り付け方法は、今のカウルのままにしたいところです。
そうすると、カドウェルにシルエットが似ているレーシングカーという事になりますが、Chaparralの2Aとかどうでしょうか。R車両には2Hと2Jが走っているので、そこに2Aが並べば絵的にもカッコいい。
ちなみに、下のChaparralの本物の写真は、私自身がアメリカのイベントで撮影したものです。(日本では本物のChaparralを見る機会はほぼないと思うので、ちょっと自慢。)

Chaparral 2A 本物
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Chaparral 2H 本物
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Chaparral 2J 本物
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K4-GPのChaparral 2Hと2J
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もっとカドウェルに似ているのは、たとえばLora T70。
1965 Lola T70 MkI Spyder

Ferrari 350P (330P4のCan-Amバージョン)。
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正確には、カドウェルがこの時代のスポーツ・プロトタイプに似せて作られているのですが。
特に350Pだったら、フロントを少し延長してカナードを追加するのと、エンジンフードの特徴的なダクトを追加、リアも今のカウルに追加することで、誰にでも判ってもらえるのではないかと思います。

ちなみに、カドウェル。
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