ブレーキキャリパーのピストン押込み工具を購入。
私は対抗ピストンのクルマを持っていないので、この工具の出番はあまりなさそうで、安物を購入。
意外に思われることが多いですが、C5Z06はスライディング・キャリパーです。ほとんどのスーパー・スポーツが対抗ピストンを採用する中で、C5Z06がスライディング・キャリパーを採用していたのはバネ下重量を軽くすることを重視したため。軽量化を最優先する姿勢にブレがありません。それでも、ニュルブルクリンク最速だったり、ROAD&TRACK誌のテストで0-60-0MPHが最短だったりしていて、ブレーキ性能は当時のトップレベルの評価でした。
しかし、スポーツカーは性能が全てではなく、所有満足度という点においてスライディング・キャリパーは不評だったため、C6Z06では6ピストンの対抗式に変更されています。
この工具は、こうやって使います。
安物の問題点は、ガイドのガタにあります。ガイドがガタついているので、ピストンを押す2枚の板の平行度が悪くて、ピストンをまっすぐに押し込めません。無理にやるとカジってしまうので、向きを変えながら少しずつ押し込みます。
全てのキャリパーのOHが完了しました。ピストンをステンレス製に交換したので、見た目にカッコいいですが、見えなくなってしまうのが残念です。
ブレーキは、再び部品待ちになったので、次は計器盤の配線作業を始めます。実は、いままでノータッチでした。
このカドウェルにはSTACK製の液晶ディスプレイ付きタコメータが付いています。90年代に通称「おにぎり」と呼ばれていました。高価だったので憧れのパーツでした。
裏面のプレートにST8131というモデルナンバが刻印されていたので、STACKのサイトを調べてみたら、ST8130というモデルナンバのマニュアルがありました。まあ、大体同じでしょう。
このマニュアルを頼りに、ファンクションSWと電源だけつなげて立ち上げてみました。
ちゃんと動作するみたいです。バックライトが付いていないので、夜間のレースは想定していないみたいです。FUJI1000kmでもゴールの1時間くらい前からライト点灯するし、24時間レースになると完全夜間になるので、その時は困りますね。でも、とりあえずはこれを接続すべく、センサ類やハーネスのチェック中。ラップタイム計測用のIR受光機とか、謎のセンサがあるのですが、これらはどこに付いていたのだろう。カウル側に付いていたのだろうか、などと悩み中。
悩みながら平行して、計器盤のハーネスの製作も開始しました。