Tiltonのマスターシリンダーはプッシュロッドのネジが5/16UNF。元々付いていたNABCOはM8。そのままではペダルにプッシュロッドが付かないので、NABCOのプッシュロッドをTiltonに移植します。
いつも思うのですが、この微妙に違うインチとミリの差はなんとかならんのか。
自動車が誰の発明かは諸説ありますが、大衆化させたのは間違いなくフォード。インチの国の製品だったので、ミリが国際標準となった今でも、自動車には多くのインチ単位が残っています。ホイールの径とかね。
そして、レーシングカーの文化はイギリスとアメリカが世界標準なので、一般の自動車よりも、さらにインチの名残が多いのですよ。
プッシュロッドを交換して、干渉確認のため仮付けしてみました。一見、問題なしですが、フランジ部のバカ穴の間隔がTiltonは2.25インチ(57.15mm)、NABCOは56mmで、これまた微妙に違います。バカ穴なので、一応ネジは入っていますが軽くせっている感じがあるので、ちょっと拡大しときますかね。
ちなみに、微妙に位置がずれていて、バカ穴の側面とネジが擦れているのを、私は「せっている」と言うのですが、これは一般技術用語なのか、ローカル技術用語なのかわかりません。
プッシュロッドとペダルの結合は、問題なさそうです。