[Z4] 車検

本日、Z4の車検を受けてきました。もちろん、ちゃんと合格しました。
しかし、がんばって完全にノーマルに戻したので、簡単に検査ラインを通れると思っていたのですが、私の10数回のユーザ車検歴の中で、一番面倒でした。

問題は、Z4に付いているお節介機能。これが邪魔をしました。

その1
ドアが開いているとクルマが動かない
ブレーキテストのためにローラー台にタイヤを乗せるのですが、ドアを開けてタイヤの位置を確認しながらクルマを動かそうとすると、ギアが勝手にニュートラルになって動きません。実は、この機能に気が付かず、なんでクルマが動かないのか、とても悩みました。

その2
DSCだかDTCだかわかりませんが、とにかく、トラクションコントロールをOFFにしても、何らかの制御が介入していて、ローラーを回せない。そのため、スピードメータ・テストが出来ません。いろいろと試した挙句に、ローラーを20km/h程度でしか回せなかったので、実走テストとなりました。

その3
リアブレーキが効かない。
これも、何らかの制御だと思われますが、リアのブレーキ・テストが出来ませんでした。リアブレーキが効かないんです。フロント・タイヤが回っていないからだと思います。もちろん、シフトレバー横のDSCだかDTCだかのスイッチはOFFにしてあっても、です。結局、これも実走テスト。

その4
ローラー台から抜け出せない。
これも、やはり何かの制御だと思いますが、ローラー台から抜け出せなくなりました。検査員に手伝ってもらって、抜け出しました。

ローラー台という通常ではありえない状況によって、クルマの制御が混乱してしまうようです。後になってから、SPORT+モード(姿勢制御の介入がないモード)にすれば、もしかしたら動いたのかもしれないと思いましたが、検査ラインでクルマが動かなくなってすったもんだやっている時には、そんな事、思いもよりませんでした。
ちなみに、以上は乗用車用のマルチテスターラインではなく、大型車用ラインでの出来事です。マルチテスターに入れていたら、もっと面倒なことになっていた気がします。

ではここで、E89型Z4で持ち込み車検を受けるときのコツをお伝えしましょう。

検査ラインは大型車のラインを選ぶべし。
ユーザー車検だと受付の時にマルチテスターのラインを指示されると思いますが、
「車高が低いので大型車のラインに入れていいですか?」
と言ってトラックの検査ラインに入れましょう。マルチテスターラインは、ごく普通の乗用車を対象にしたラインなので車高が低かったり、お節介機能満載のクルマの場合は、難儀する可能性が高いです。大型車のラインは、色々なクルマに対処できるように、自動化は最低限になっています。

ブレーキとスピードメータの検査は実走テストを依頼すべし。
先に書いた通り、ローラー台では様々なトラブルが待ち受けているので、検査員の人に事情を説明して、最初から実走テストにしてしまった方がいいです。車高が低すぎたり、ローラー台がうまく回せないクルマは実走テストにしてくれます。コルベットもそうです。

排ガスのプローブは左の排気管に入れるべし。
Z4の排気管は左右から1本ずつ出ていますが、右側の排気管にはアクチュエータバルブが付いています。これがどういう状況で作動するのか、わかりませんが、万が一プローブを突っ込んでいるときに作動すると、壊れる可能性があるので、バルブの付いていない左側に入れます。
写真は右側の排気管。負圧で動かしているみたいなので、エンジンが止まっているときは開いています(写真は開いている状態)。Z4は始動時にやたら音が大きかったり、SPORTモードにすると、音が明らかに変わるのは、これが動作しているからでしょう。
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あと、これはコツではなくて車検の準備をしているときに気が付いたのですが、Z4はライトが4灯のデザインですが、実は2灯しか使っていないことを知りました。内側の2灯が、いかにもハイビームっぽいのですが、実は外側の2灯でHi/Lowを切り替えているだけでした。
この写真はハイビームにしているときの写真ですが、外側しか光っていません。
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内側の2灯は、オプション違いで使われるのかも。
それから、今回からライトの光軸検査がロービームになってました。でもロービームで不合格の場合は結局ハイビームでチェックするみたいです。
バネを変えて車高が上がったせいだと思いますが、光軸が高すぎるということで一度検査に落ちました。隣のテスター屋でハイビームを調整してもらって、再検査のときにはハイビーム検査を申告して、無事合格しました。