[Cadwell] マスターシリンダー

NABCO製のマスターシリンダーは、ピストンが固着しているものがあるので、今後の事も考えてレースカー用の新品を調達することを検討します。

まずは、採寸。
レーシングカー用のマスターシリンダーは、特に規格があるわけではありませんが、大体業界標準みたいなものがあります。
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マスターシリンダーと言えば、AP Racing, Tilton, Willwood, Garlingが有名どころ。キャリパーがAP Racingなので、ひとまずAP Racingで調査してみました。
近いのはCP6093シリーズ。
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これのボア径3/4inchで、プッシュロッドはCAPTIVE、ブレーキ用には長さ110、クラッチ用は長さ155。インレットはType-Cで、リザーバーは128mm。問題は、アウトレットとプッシュロッドのネジがUNFなこと。カドウェルに付いている油圧ラインのネジは、M10X1.25。日本車はM10X1.0のはずだけど?と思って調べたら昔は1.25ピッチも使われていたようです。M10X1.25は、今では使われていないので、これは油圧ラインを作り直して、3/8”X24UNFにするか、アダプタを入れましょう。
プッシュロッドの方は、多分特注でM8にしてもらえるんじゃないかな。無理ならペダル側を3/8”X24UNFにする部品を作ればOK。

次にキャリパーですが、フロントがピストン径44.5mmのCP2577で、交換用シールはCP4518L、リアはピストン径41.3mmのCP2576で交換用シールはCP4518Kでした。

やっぱり、レース用パーツはデータが揃っていて簡単。