去年の秋ぐらいから、2500rpm付近にトルクの谷ができてしまいました。それで、ジェットを清掃してみましたが、改善せず。
第四日曜ミーティングの前後でキャブレター調整をしていました。
この回転数だと、たぶんプログレッション・ポートの領域だと思われます。プログレッション・ポート自体は調整機構を持っておらず、アイドル・ジェットがプログレッション・ポートの吐出量を決めています。しかし、いきなりアイドル・ジェットを交換するのではなく、まずはアイドル・ミクスチャー・スクリューを確認してみました。
Dellortoのアイドル・ミクスチャーはこの位置。1回転と0.5回転を間違えないように、ペイントで印を付けておきます。こういうコツは、今のインジェクションしかいじったことがない人は、知らないかもしれませんね。
ミクスチャーは結構締め込んである感じで、各気筒の締め込み量もバラバラ。Dellortoは目いっぱい締めだ状態から2.5回転戻しが基準位置だそうですが、気筒によっては1回転程度しか戻されていません。なので、とりあえずこれを全気筒で基準位置に合わせて試走してみました。
おおっ、かなり改善。
アイドル・ミクスチャーはプログレッション・ポートの吐出量を変えるものではありませんが、プログレッション・ポートが使われているときには、アイドル・ポートからも吐出されているので、ここが増量されると、プログレッション領域も増量されたことになります。
やっぱり、プログレッション領域での燃料が薄いと判断し、アイドルジェットを0.65から0.70に交換。アイドル・ミクスチャーは基準値のままにしました。
んーっっ、わずかにアイドリングの排気が黒い。濃すぎかと思うのですが、とりあえずこれで第四日曜日ミーティングに参加。
トルクの谷は、なくなっていました。わずかに感じるような気もしますが、300°を超えているカムなので、この辺はまだバラついていても仕方がないかもしれません。
しかしやっぱり、アイドリング時は濃すぎるみたいで信号待ちが長いと、徐々に回転が落ちてきます。ミーティング会場ではとりあえずアイドル・アジャスト・スクリューでアイドリングの回転数を高めにして、ごまかしておきました。
帰宅後、アイドル・ミクスチャーの調整をすると、締め込みから1回転戻しくらいが、ちょうど良い感じです。ただ、1回転戻し程度だと、ちょっとした事で吐出量が変わってしまうので、もっと開けておきたい。
この設定で、とりあえず走ってみるか、それともアイドル・ジェットを0.65に戻して、ミクスチャー調整で濃くしておくか。「帯に短し、たすきに長し」状態なので、悩みます。