550 Spyderには、キャブレターにエアクリーナーを付けていません。エアクリーナー有り/無しで、全然フィーリングが違います。無しの方が断然気持ち良い。
エンジンの寿命が縮むなんていうことは、十分承知。でも、このエンジンで何万キロも開けないなんていうことは絶対にないと思います。何しろ、ありとあらゆるパーツがあって、改造が楽しめるのですから。
それと、このエンジンはシリンダーがエンジン本体とは別体なんです。普通のエンジンだったら、エアクリーナー無しで何万キロか走ると、シリンダーが摩耗して再ホーニングや、場合によってはボーリングをすることになるそうですが、このエンジンは新品のシリンダーを買ってきて交換すれば良いだけ。シリンダーを消耗部品と考えれば、エアクリーナー無しでも全然心配することありません。石でも飛び込んでしまうと、結構色々とダメになると思いますが、そのときは、また組めばいいだけですから。
エンジンを組んでから2000キロを過ぎて、最近、スローとメインの繋がりが悪いです。いつ頃から始まったのか、ちょっとわかりません。気が付いたら、そうなっていて、意識するようになったからなのかもしれませんが、最近少しずつ悪化しているような気がします。点火時期を色々と変えているせいかもしれませんが、その前にエアクリーナー無しで走っているので、ジェット類の汚れの可能性を疑って、清掃してみることにしました。
吹き返したガソリンに埃が付いて、外観がすでに汚れています。
私の550 SpyderのキャブレターはDellorto DRLAです。このキャブレターは、Waber IDFの改良型だそうで、Waberの様々な問題点を解決したものとして、最初はアルファ・スッドに搭載されたそうです。
このクルマを譲り受けた時、馴染みのあるWaberに交換することも考えていましたが、Waberの改良版という事を知って、そのまま使い続けることにしました。実際、エンジンのフィーリングはとても良いですが、それにキャブレターの形式がどの程度貢献しているのかはわかりません。
二つのファンネルの間に立っているのが、ジェットのホルダーで、背の高いのがメインジェット、低いのがアイドルジェットです。本来、アイドルジェットのホルダーはもっと背が低くて、この位置から見えないのですが、CB Performanceのアップデートキットがインストールされているので、アイドルジェットのホルダーが見えています。これは、アイドルジェットへのエアがホルダーの頭から供給されるようするためです。この方がエア詰まりを起こしにくいらしい。
以前、友人からキャブレター・クリーナーをもらったので、それを使って清掃しました。友人はインジェクター・クリーナーと間違えて買ったそうです。それにしても、今でもキャブレター・クリーナーなんて、カーショップに並んでいるんだ。
アイドルジェットホルダーには、Oリングが付いているのですが、3番のOリングが劣化していたらしく、外したらボロボロでした。他の3つは弾力を保っていたのに、なぜこれだけボロボロになったのかは不明。スローとメインの繋がりの悪い原因は、もしかするとこれかもしれません。
ネットで検索してみると、このOリングは、Dellortoの補修部品としては売っているものの、サイズ表記は見つかりませんでした。一件だけ、アメリカの掲示板に情報がありましたが、サイズがはっきりしないから、5種類買って合うのを使え、というアドバイスでした。いい加減だなぁ。
そこで自分で計ってみました。基本的にOリングは規格品なので、正常なOリングの大体の寸法と、溝寸法から、それっぽい規格を探すと
AS560-008A (内径4.47 線径1.78mm)
だと思います。
モノタロウでNBRのものが1個18円。予備も含めて10個くらい買っておくか。
ついでに、今のジェットの設定を記録。
Dellorto DRLA 45
Ventury 38
Main jet 160
Emulsion tube #2 (9164.2)
Air collector 1.80
Idle jet .65