550 Spyder Cable Shifter

550 Spyderの部品を購入しているこの時期に、日に日に円が安くなるのは、何たる不運。1$=70円台でホイールやタイヤを買って喜んでいたのは、たった1年半前なのに、もう遥か昔の事のようです。

例によって、アメリカから届いた荷物。
いまだに法則性が見出せないのですが、今回は消費税をとられました。海外から購入した物の場合、消費税をとられる場合ととられない場合があります。宅配業者が配達してきた場合は、取られないことが多くて、郵便で配達された場合は取られることの方が多い気がします。それと、宅配業者が配達時に請求しなかったからといっても安心はできません。後日、請求書が届いたりします。先日のFedExがそのパターンでした。
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今日届いた部品は、ケーブルシフター。
550 Spyderを引き取るとき、前オーナーが何度も説明してくれたのがギアシフトのこと。まあ、それほど酷いとも思いませんが、特に2速は見つからないこともあって、発進後にどうしても2速に入れることができず、あきらめて3速にすることが稀にあります。
本来RR用のエンジン&トランスミッションを前後逆に搭載してミッドシップにしている関係で、トランスミッションのシフトメカニズムは車両の後端にあります。運転席のシフトレバーからトランスミッションを操作するのは、途中に複数のジョイントを持ったロッド機構になります。そのため、伝達の位置決めがいま一つ正確ではないようで、ギアシフトのときに位置が定まらないようです。それと、ロッドを使っている関係上、加減速時にエンジン&ミッションが動くいて位置が変わってしまうこともギアシフトを難しくしている原因だと思われます。
これは550 Spyderが抱えている共通の悩みのようで、アメリカのフォーラムでは、ギアシフトの曖昧さに関する多くのスレッドが見られます。
それらを読んでいるときに、あるひとつの投稿を見つけました。それは、何十時間もロッドの調整を繰り返してもギアシフト問題を解決できなかったのに、ケーブルシフトにしたら取り付け時の1時間に満たない調整でとても満足な具合になった、というもの。ケーブルシフトの最大の利点は、エンジン&トランスミッションが動いても関係ないということです。多くの人は、ギアシフト問題はロッドの自在ジョイント部のガタが原因だと考えているようですが、おそらく最大の原因は加減速や路面のうねりなどによってエンジン&トランスミッションが動くことなのではないかと、私は思いました。実際、私の550 Spyderもゆっくり発進したときは2速に入らないという事はないのですが、強く加速したときは2速に入らなくなることが多いのです。
というわけで、そこで紹介されていたケーブルシフターを早速購入してみたというわけ。
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トランスミッションは、シフトメカニズムの回転でギアを選択、押し引きでギアを入れる構造になっています。シフトレバーのところではHパターンの横方向の動きが回転を、縦方向の動きが押し引きを作り出しています。このシフターは、回転、および押し引きを、それぞれ個別のワイヤーの押し引きにして伝達します。普通のクルマのワイヤーシフターもこの形式が普通です。

これがHパターンを2本のワイヤーの押し引きに変換する部分。普通だとシフトブーツで覆われて見えませんが、このように機構が丸見えの方が雰囲気があってカッコいいです。シフトブーツは付属していないので、このままにしておこうと思います。
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トランスミッション側の接続は、こうなります。まだ、取り付けてないので、これはメーカのwebサイトの写真。
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メーカはここ。
http://www.cableshift.com/home.html
先方の担当者のJimは、質問に対してとてもレスポンスよく的確な回答をしてくれました。webサイトのシステムでは、アメリカとカナダの住所にしか対応していませんが、メールで連絡すれば日本にも送ってくれます。

まだ、取り付けていないので効果の程はわかりませんが、届いた物を触った感じでは、結構期待できそうに思います。
いつ作業するかなんですが、早ければ今度の日曜日の午後にでも全塗装のために塗装屋に入れるかもしれないので、塗装から戻ってきてからかなぁ。