ミシンを買いました。
今年の8月にこんな記事を書いています。
「カバーとミシン」
要するに、
「スピダーのガレージ内埃よけカバーが欲しいけど、とっても高いので、その値段なら自分でミシンを買って作ってしまおうか。」
という記事なのですが。
このときは、ネットで見た高機能ミシンに興味津々でではあったものの、しばらくして興味が失せてしまいました。ところが先週、知り合いから
「ミシンはどうなりました?」
と問われて、ふとミシンのことを思い出しました。高機能ミシンとか見ていたって、いきなり使いこなせるわけもなく。とりあえず、入門用とされているミシンを買ってみようと決心して、Amazonと価格.comで一番人気になっていたコレを買ってみたというわけ。
今時のIT機器などとは違って、ミシンというのはメカなのです。モーターと歯車やカム、その他多くの部品が協調して動作して、上糸と下糸を絶妙のタイミングとテンションで絡み合わせながら、物理的に針を上下させるという純然たる機械。
私が思うに、一般家庭においてミシンというのはクルマの次に複雑な機械だと思います。
私は、機械モノにはそれなりに知識を持っていると思っていますが、ミシンというのは子供の頃に母親が使っているのを眺めたことと、もしかしたら小学校の家庭科で少しくらいは習ったかもしれない(なにしろ30数年前のことなので、よく憶えていない。)程度の知識しかありません。とにかく未知の機械なので、説明書を読み始めましたが、まず用語がわかないので、読んでいるうちに、気がついたら居眠りしてました。
一般論として、機械が苦手と言う女性は多いと思いますが、主に女性が使う機器としては、もっとも複雑な操作を要求するものではないでしょうか。
まあ、それはともかく。気を取り直して、説明DVDを見てもう一度説明書を読み(今度は居眠りしなかった)、試し縫いなどをしてみました。すると、当たり前だけど、縫い物などしたことがない私が、説明書を読んでその通り動かしたら、ちゃんと縫えているんです。いやー、凄い機械だ、これ。
とりあえず、操作方法は理解しました。私でもいきなり縫えました。次は、どういう場所にどういう縫い目を適用するものなのか。そういう裁縫の知識というのを仕入れなければなりません。妻もほとんど裁縫をしないので、その辺の知識は自信がないそうですので、これはもう本を読んで勉強するしかないです。でも、自動車カバーの作り方が載っている本はないので、裁縫の基礎を憶えたら、そこから先は自分で切り開くしかありません。
それにしても、ミシンの動きには感動しますね。針が上下しながら左右に動き、縫っていくところに人類の英知を感じました。針先の動きを見ていると、メカフェチとしては萌えますよ。