C7がメディア向けに貸し出されるようになって以来、アメリカではあらゆるメディアが様々な趣向を凝らしたレビューが華盛り。
そんなレビューの中から、C7のパフォーマンスがどれほどのものか、日本人に判りやすいものを見つけました。
ニッサンGT-Rとの比較テストです。GT-Rは、世界的にも高い評価を得ているクルマで、日本でもレビュー記事やオーナーのBlog、実車を見る機会がとても多いので、基準として判りやすいと思います。
Edumuns.comというアメリカでは有名な自動車情報サイトによるものです。コルベットはZ51パッケージ、GT-RはTrack Editionです。結果はビデオを見てください。
印象的なのは、テストドライバーのChris Waltonの最後の言葉。
「コルベットは凄いスポーツカーだ。GT-Rは、うーん・・・ 数字はいいけど、てもそんなのは運転の楽しみとは関係ないよね。」
記事もあわせて読むとより理解できますが、コルベットはスポーツカーとして楽しい、エキサイティング。GT-Rは速いけど、興奮しないし、驚かない。という印象を、この記事から感じさせます。
Edumuns.com
この印象は多分正しくて。
これまでに読んだGT-Rの記事で開発者がいつも強調していたのは、誰にでも出せるハイパフォーマンスというコンセプトでした。電子デバイスの助けを得て、高いスキルを持たなくてもハイパフォーマンスを体験できることを実現したのがGT-Rのコンセプト。
したがって、GT-Rの評価はこれで正しいのだと思います。
多分、クルマ自体のもつ性能の限界は両車拮抗。しかし、GT-Rが負けたらそれはクルマのせい。コルベットが負けたらそれはドライバーのせい、ということでしょう。
ところで、GT-Rもコルベットもニュルブルクリンクでのタイムを自動車メーカとして追求しているライバルでもあります。現時点のメーカ公式発表では、
GT-R 7分19秒13 (2012/5)
コルベットZR1 7分19秒63 (2011/6)
と、本当に僅差。
そしてつい先日、ニュルブルクリクを走るC7コルベット・テスティングレイかYouTubeにアップされました。
これが、GMが持ち込んだものなのか、どこかの雑誌社が持ち込んだものなのか、わかりません。
ただし、GT-Rと競える本命のZ06(またはZ07)やZR1は開発中なので、最終的には、それからになると思います。
それにしても、コルベットの・スティングレイの動画を見ていつも感じるのは、音の良さ。あのまま、日本でもあの音量で型式が取れるといいのですが。