エンジンルームのドレスアップについて考える

この記事を10th Anniversary Projectのシリーズに加えるかどうか悩みましたが、まだ実行すると決断したわけでしないので、シリーズには加えないことにしました。

最近のクルマのエンジンルームには色気がない。
たとえばレクサスのエンジンルーム。
130424-01 え~っと。これはどういう事?ボンネットを開けたら、その下がカバーって・・・ こんなに完全に覆ってしまうなら、もうボンネットって要らないじゃん。というか、何のためのボンネット?
これは一体何のためのカバーなんだろう。誰のためのカバーなんだろう。高いお金を払ってレクサスを買って、さあエンジンを眺めようと思ってボンネットを開けたら、コレって、とてもガッカリするんじゃないかと思うのです。

とても個人的な趣味ですが、こんなエンジンルームはカッコいいと思うわけですよ。上のレクサスとは逆に、ボンネットすら、すでにないけど。
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でもって、私のZ06のエンジンルーム。
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これまで、何とも思っていなかったのですが、最近になってイマイチ感を感じるようになったことは否めません。レクサスほど酷くないけれど、あまり色気を感じられるものでもなく。

コルベットのエンジンルームのドレスアップとしては、こういうのが定番。
ステンレスパーツの多用。
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カラード。
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どちらも、見ると凄いなぁとは思いますが、自分の趣味嗜好とは少し方向性が違っていました。そんなわけで、エンジンルームのドレスアップにはほとんど興味がなかったのです。

ところが先日、プラグ交換をして、しばらく様子見のためにフューエル・レール・カバーを外していたのですが。
130424-06 この状態を眺めていて、チラっと心にトキメキが。
あっ、もしかしたらこの方向かもしれない、と思いました。やっぱりメカメカしいものには萌えます。
そこで、ネットを検索してみると、数は多くないものの、この方向性にドレスアップしている例を見ることができます。

ちょっとRiceyですが、こんなの。
130427-11 Riceyというのは、日本車や韓国車などアジア系自動車の改造車の雰囲気を言います。どちらかと言えば、侮蔑的に使われることも多いです。米を主食にしている国ってことですね。
この写真の例は色使いが少し派手なことがそう感じさせるのだと思います。逆にステンレスやクロームを多用しているとアメリカン。
色使いは趣味ではないですが、コイルパックを斜めに並べているところがカッコいい。
バルブカバーは、GM純正のアフターマーケットパーツに塗装を施したもの。コイルパックにはシボレーのマークが入っていますが、MSDのコイルパックに自分でマークを入れたものではないかと思います。

あとは、こういうのとか。
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バルブカバーの色と形状は重要です。コイルパックも並び方に工夫ができます。コイルパックの色ですが純正品は黒。MSD製のものは赤。あとAccel製で黄色というのがあります。

これはLingenfelterのロゴが入っているカバー。
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FASTのインテーク・マニホールドの色との組み合わせも良いです。
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これはモノトーンでクールな感じ。
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さて、自分の場合はどうするか。
こういうのを、ネットでパーツ検索しながら考えるのが楽しいんですよね。
何度か書いているように、パフォーマンス的なものは現状で十分に満足しているので、中身をいじるつもりはないのですが、C5乗りとしては、究極のC5であるC5-Rには憧れがあります。C5-Rのエンジンと言えばKatech。Katechはレースエンジンだけでなく、一般向けにストリート用エンジンチューニング・パッケージも販売しています。

これが、LS6用のJohny O’Connell Head/Cam packageと名づけられたメニューを施したエンジン。価格は$5,290。
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このエンジンのレプリカというか外観を真似るのがいいかな、と思っています。中身がともなっていないのに見た目だけってどうなの?という気持ちもありますが、たとえば街中で見るレースチームと同じカラーリングを施したクルマ。あれのエンジン版だと思えば納得もできようかと思うのです。すなわち、お気に入りのチームと何らかの形で繋がっていたいというような気持ちですね。
詳しく調べていくと、このエンジンの外観を再現することは可能です。すべて市販されています。
インテーク・マニホールドはFAST製のLSX-Rで、102mmのスロットル・ボディを付けています。ステンレス製のフューエル・レールはLSX-Rのオプション品。ヘッドカバーとコイル・リロケーションキット、それにアルミ削りだしのテンショナーはKatechでパーツとして販売されています。ただし、これらを全て揃えるとパーツ代だけで$4,000は突破するので、これにヘッドとカムとシャシダイ・セッティングなどを加えると、前述の$5,290というパッケージ価格は破格の安さだと思います。
FAST製のインテーク・マニホールドと102mmスロットル・ボディは実際に機能部品だし、カムやヘッドを換えてこそ威力を発揮するものなので、外観レプリカの場合は、これらは除いても良いでしょう。
ヘッドカバーとコイル・リロケーションキットだけでも、そこそこの雰囲気は出せると思いますが、それでも$1,000近くしてしまうので、やっぱりエンジンの見た目だけに$1,000というのは、私には躊躇してしまう金額です。

ちなみに、クロームやステンレスを多用したり、カバー類を塗装したりしているエンジンルームも、大体$5,000くらいはかかっています。