フランスに行ってきました。仕事ではなく旅行です。フランスの古城や聖堂を巡ってきました。
私は技術者なので、普段は合理性を常に念頭に置いています。しかし、最近になって考えるようになったのは、人々が何百年にもわたって心から愛する物は合理的なものではなく、無駄の中にある美なのだという事。合理性は大事だけれど、それだけでは駄目だということ。
そんな事を考えるようになってから、何百年も昔に製作されて、今では世界中の人が大金を払ってでもそれを見るために訪れるようなものは一体どんなものなのか、この目で確かめたくなりました。
そんなわけで、フランスです。
産業革命や民主革命によって、人々の暮らしは数値上は豊かになりましたが、それに伴って失ったものは何だったのかを、中世の工芸品や芸術作品に触れることで感じてきました。
これらと同等の作品や品々は、合理性やコスト至上主義の現代においては、二度と作られることはなく、失われた文化なのだと思いました。
なんて話はともかく、これはクルマのBlogなので、クルマに関連した話題をしましょう。とは言っても、今回の旅行はクルマに関連したことは一切行っていないので、フランスを走るクルマの印象など。
走っているクルマは当然ながらフランス車が中心で、日本ではどちらかと言えば好き者のクルマとされているプジョー、ルノー、シトロエンが大多数でした。特にシトロエンが意外に多かったです。
一方、日本車はあまり見かけず、韓国車の方が数が多いような気がしました。
日本やアメリカでは石を投げれば確実に当たるであろうプリウスもほとんど見かけません。
ドイツ車はVWが多く、次にアウディ、ベンツといった印象。BMWは少なめ。オペルも少し。
クルマのタイプは、ハッチバックの小型車が大多数。日本で大人気のミニバンやアメリカで大人気のSUVは少なめ。
スポーツカーはポルシェを稀に見かける程度で、ほとんど走っていません。まあ、確かに街中の石畳の道路をスポーツカーで走る気にはなりません。とってもデコボコで、フランスの大衆車サスペンションがなぜあんなにフワフワなのかが納得できます。
ヨーロッパ特有のロータリー式の交差点は、直進するクルマにとっては面倒ですが、アメリカの4way stopよりはわかりやすい気がします。今回、自分でクルマを運転したわけではなく、ツアーバスの中から眺めていだけですが。
シャンゼリゼ通り沿いのトヨタディーラーには赤いトヨタ2000GTが展示されていました。
パリの街中でもクルマは結構きれいでした。確かに路上駐車は厳しそうですが、よく言われているようバンパーを前後のクルマにぶつけているようなクルマは見ませんでした。
郊外の高速道路の制限速度は130km/hでした。日本の高速道路と比較しても特別に高速対応の設備があるわけではなさそうでした。日本もいい加減に高速道路の制限速度は上げてほしいです。