妻のお買い物車であるZ4。
本日はブレーキパッドを交換しました。
6万キロちょっと走っていて、フロントはあと半年くらい、リアはまだ数年は持つ状態ですが、ブレーキダストでホイールが汚れるのに辟易していて、早めに交換することにしました。
BMWのブレーキパッドはダストが多量に出ることでよく知られています。知ったかぶりの自動車雑誌の解説では、ダストでホイールが汚れることよりも、ブレーキとしての基本性能を重視した結果、などと書かれていることもありますが、そんなのは嘘。ただ雑誌屋がオーナーの自尊心をくすぐるために書いているのだと思います。なぜならば、世の中にはブレーキダストの量が少ないのに、BMWよりも良いタッチのプレーキを持ったクルマがたくさんあるから。単にBMWがブレーキのコストをケチっただけでしょう。欧州ではホイールの汚れは気にしないなんて書いてある場合もありますが、それも嘘。ドイツ人はクルマを綺麗にしている人多いです。もっとも、Z4はアメリカ製ですけど。
新しいパッドは、先日アメリカで購入して持ち帰ったHAWKのHPS。日本では聞きなれないプランドかもしれませんが、アメリカではSCCA公認の有名ブランド。HPSはHigh Performance Streetということで、公道走行用。コルベットにもこれを入れていますが、ダストが少なく、タッチが素直なので気に入ってます。というわけで、Z4にも入れてみることにしました。
前後ともシングルピストンのスライディング・キャリパーですが、整備性は良いとは言えません。パッド交換の場合、スライディング・ピンの1本を抜けば、残りの1本を支点としてキャリパーを回転させるだけでパッドが外せるクルマが多いのですが、Z4の場合、2本のピン両方を抜いてキャリパーを完全に外さないとパッドが取り出せませんでした。ちなみに、ピンは対面幅7mmの六角穴という珍しいサイズでした。普通のヘックスキーのセットには7mmは入っていません。私はたまたまヘックスのソケットで7mmを持っていましたが、初めて使ったような気がします。最初は、ドイツメーカのくるまなのに、まさかのインチかと思ってしまいました。
ディスクローターの方も結構減っていました。ローターもアメリカの方が断然安いのですが、重くて持って帰ってくるのが大変なので買ってません。なので今回は交換せず。
HAWKのパッドは、今時では珍しく焼きいれ推奨なので、工業団地の道路で焼きいれしました。焼入れ作業中に、みるみるブレーキの効きが良くなりましたが、それが馴染みによるものなのか、焼入れによるものなのかはわかりません。
ローターを換えなかったので、あたりが出るまでにはしばらくかかると思うので、具体的な印象は、あたりが出てからということで。
ところで、ヨーロッパ車のホイールの取り付けはどうしてボルトなんでしょう。ボルトの最後の一本を外すときに気を使ったり、ホイールを取り付けるときに苦労したりするんですが。
慣れの問題かもしれませんが、私は日本車やアメリカ車のようにナットの方が作業しやすいです。