週末インプレ 2012 Camaro SS その2

今回は、インテリアを紹介します。
SSはプレミアム・モデルなので、前回借りたクーペよりも各種装備が充実しています。

基本的には60年代カマロの面影を持たせていて、その象徴的なものがこれ。
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シフトレバーの前方に、各種補助メータが並んでいます。60年代のマッスルカーには良く見られたインテリアです。実際には走行中はかなり見難いですし、見る必要もありません。完全に雰囲気作りのためのものです。でも、こういうものが雰囲気を盛り上げてくれます。

一方で、今時の装備もちゃんとあります。C5コルベットから採用されたHUDがカマロにも装備されていました。
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コルベットよりもデータの表示量は少ないですが、視認性は私のコルベットのものよりも良いです。HUDは本当に便利な装備で、これがあると計器盤に視線を落とすことがほとんどありません。
噂によれば、C7コルベットではカラー表示になるそうです。
C5で初めてHUDが採用されたとき、戦闘機のF15イーグルに搭載しているHUDのメーカが作っているという発表でしたが、最近はこなれた技術になってきたので、自動車電装メーカが作っているのかもしれません。
コルベットと同様にページ切り替えがありますが、ページ数は2つか3つでした。

 

それから、リアビューカメラが付いていました。
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ギアをリバースに入れると、バックミラーの中に表示されます。これは便利ですね。マッスルカー形状のクルマは、リアがハイデッキになっていて、意外と後ろが見えないので、リアビューカメラは助かります。しかもステアリングと連動して、クルマの向かっている枠を表示してくれるし、障害物があると警告音と警告表示が出ます。バックミラーのところに写るリアビューモニタはミラーと同時に見えるので楽です。

 

オーディオとエアコン部。
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サテライトラジオ、CD、それとiPodがつながります。今時CDは少数派だろうと思うのですが、アメリカのクルマでは最新型でもCDだけは付いています。
専用形状のオーディオなので、2DINの規格オーディオを入れることができないのは、アメリカ車のいつものことです。というか、もしかして2DIN規格でオーディオを好きなものに入れ替えられるのは日本車だけかもしれません。
このオーディオはHUDと連動していて、iPodやサテライトラジオの曲名がHUDに表示されます。走行中に、初めてHUDに曲名が表示されたときには、一体何事かと思いました。
ただし、iPODの日本語曲名やプレイリストは一切表示しません。日本語のプレスリストを選びたいときはカンでやります。

 

このカマロは、夜に走るとカッコいいギミックが付いています。
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ドアパネルのトリムラインがブルーに光るのです。トロン風です。
運転しているときに、視界の隅に入るので、なにかとても未来的な雰囲気に感じられて、Coolです。

こんな感じで、前回借りたクーペとは段違いの装備の良さ。しかも、どれもなかなかイケてます。運転姿勢も問題ありません。唯一の不満点はエアコンがマニュアルだったことです。ここまで装備が充実していながらオートエアコンではないのはアメリカ人と日本人の優先順位の違いを表しているのかもしれません。

続く。