せっかくスポーツカー、もとい、スポーティカーを借りたので、Skyline Blvd.を走らせてみました。
この道路は、私がアメリカ在住時にいつもコルベットを走らせていた、お気に入りの道です。サンフランシスコ半島の中央部にある山の稜線を南下する道路ですが、交通量はとても少なくて、12.5mile(約20Km)の距離を普通のペースで走れば、前後にクルマがいない状況で走り切れることも珍しくありません。
私はいつも、92号線側から入って12.5mile南下し、84号線を太平洋に向かって走り1号線に出たら北上、92号線で戻る、というルートを走らせていました。全行程46mile(約74Km)です。
Skyline Blvd.と84号線の交差点にはAlice'sというレストランがあって、オートバイ乗りやスポーツカー乗りが集まることでとても有名です。また、この道路はWoodsideという超お金持ちが住む地区の近くを通るので、物凄い高級スポーツカーと出くわすことも珍しくありません。アメリカ在住時に、ここで発売前のフェラーリ・エンツォを見かけました。その時は車名がわからなかったのですが、後にフェラーリ社からの発表を見て知りました。フェラーリは超お得意様には発表前にデリバリーすることもあるのだそうです。
さて、そんな道路を走らせてみた感想は・・・
私の場合、リファレンスがコルベットZ06になってしまうので、あまり書かないことにします。あれと比較しても仕方ないですし。ただし、ABSが意外と簡単に動作するのにはちょっと驚きました。タイヤのグリップが低いのかな。スパイダーなので気持ちよかったですが、日焼けしてしまいました。
日本の雑誌などでよく
「まっすぐなアメリカの道路を走るのに適したうんぬんかんぬん・・・」
という表現を見ますが、そんな道路ばかりではありません。世界中を走っているスポーツカーの10%はカリフォルニアにある、と言われます。それは、こういう楽しめる道路があるからだと思います。
日本では山道の制限速度は40Km/h以下に設定されていることが多く、ちょっと気持ちよく走ろうとすると制限速度を簡単に超えてしまいます。でも、このSkyline Blvd.は40-55MPHの制限速度。65-90Km/hです。普通に気持ちよく走っている分には、制限速度を超えることはまずありません。それどころか、中級以下のセダンタイプのクルマでは制限速度に達することすら難しい場面もありますし、制限速度で走っていると絶対に曲がり切れないカーブもあります。
日本の山坂道ではストレスが溜まる一方ですが、久しぶりに走ったアメリカの山坂道は、本当に気持ちよく走れました。やっぱり、クルマを走らせる環境は、アメリカの方が断然いいですね。