スピダーの車検が4/9に切れるので、次の月曜日、陸事の車検場にユーザー車検の予約を入れてあります。この週末は、車検整備をするつもりでまずは目視チェックを始めたところ、
リアタイヤにスリップサインが・・・
タイヤの摩耗寿命が近い事は知っていたので、今度の車検が終わったらじっくりとタイヤ選びでもしようと思っていたのですが、内側の摩耗が予想以上に進んでいました。これでは、車検は受かりません。
じっくりネットでチェックして安いところを探すとか、日本であまりなじみのないHoosierやAVONを輸入してみようかとかそういう余裕は一切なくなりました。
ネット通販を使う猶予もなく、行動圏内のタイヤ屋さんを調べて、片っ端から電話です。
家から30Kmのところのタイヤ屋さんにナンカンの在庫がありました。ただしリアのサイズのみ。
フロントタイヤの溝は十分あるのですが、ひび割れが発生していて、これも車検で指摘される可能性がゼロではありません。フロントタイヤは中古のポテンザRE-01がある、ということで、それを履くことにしました。
ナンカンNS2というタイヤです。ナンカンのスポーツグレードだそうです。見た目も、別に悪くありません。サイズは235/40-18。REINFORCEDのタイヤで、ロードインデックスは95。スピダーは軽いので、REINFORCEDタイヤである必要もないし、ロードインデックスを気にする必要もありませんが、タイヤ屋さんによれば、最近のロープロファイルは大抵REINFORCEDなのだそうです。ロープロファイルは、昔はスポーツカーが履くだけでしたが、今はセダンとかミニバンなどにも履かせるので、その対応でしょう。
価格は1万円/本。
フロントは、中古のブリジストン・ポテンザRE01。溝は6分山といったところでしょうか。価格は4000円/本でした。スピダーはリアタイヤの方が減りが格段に速いので、リア新品、フロント6分山のRE01で、ちょうど寿命が同じになる感じだと思います。
タイヤ屋さんから30Kmの距離を走って帰ってきたわけですが、以前のタイヤよりも全然いい。乗り心地が良くなったというか、ドタバタ感がなくなったというか、しっとりした感じで走ります。
以前のタイヤはずいぶん昔のポテンザでひび割れたりしていたくらいですから、経年劣化がかなり進んでいたわけで、それと比較すればなんでもいいのは当然です。まあ、経年劣化したタイヤでも気にしない私ですから、台湾製の安タイヤでも全然問題ないというわけです。
限界付近のコントロール性とかはかなり違うのだと思いますが、タイムを競っているわけではないので、そういうのはクルマに合わせて運転すればいいだけ。かなりコストパフォーマンスが高く、ブランドイメージの事さえ気にしなければ、いいタイヤだと思いました。
ちなみに、別のタイヤ屋さんで日本ブランドのタイヤがありましたが、4本で13万円強の価格でした。今回のタイヤ代は4本で2万8千円。10万円の価格差です。
たぶん、タイヤとして必要な性能は、1本1万円くらいのもので十分なのだと思います。日本ブランドのタイヤは付加価値を高めることに心血を注いできたために、過剰品質、過剰性能になっているのではないでしょうか。ナンカンのタイヤは日本ブランドの1/4の価格ですが、性能はきっと80%くらいでしょう。日本ブランドは残りの20%を引き上げるために、価格の3/4のコストをかけていると思います。費用と品質の関係は線形ではないのです。
特に、こういう趣味車の場合、年間の走行距離が少なく、摩耗よりも経年劣化の方が多いと思われます。どんな高級タイヤも経年劣化は避けられません。高級タイヤを長く履くよりは、廉価タイヤを短いサイクルで交換する方が、ポテンシャルは高いだろうと考えます。
ただし、自動車趣味というのは、ある種のブランド信仰があります。女性がエルメスのバッグに憧れるのと同じです。イトーヨーカドーで買ったバッグも、エルメスで買ったバッグも、物を入れて持ち運ぶという機能は同じですが、所有満足度は断然違います。クルマも同じで、性能よりもブランドが重視される場合もあるので、そういう場面にナンカンではどうしようもありません。
フロント:ブリジストン・ポテンザ RE01 215/40-17 中古6分山
リア:ナンカン NS2 235/40-18 新品
走行距離:22980Km