TANK CARとは、本来は液体を運ぶ鉄道の貨車の事です。しかし、私は鉄道マニアではないので、そんな事を記事するはずがありません。
昨日の波志江MTで、戦車のエンジンを積んだクルマが話題になりました。そう、ここで言うTANKとは戦車のことです。TANK CARとは、すなわ戦車のエンジンを積んだクルマのことで、アメリカにはそういうのを作っているマニアがいます。
これは、私が見たTANK CAR。とてつもなく巨大。大型トラックのラダーフレームらしきものにさらに補強を加え、エンジンを搭載しています。キャビンはT型フォードっぽいものを、やはりラダーフレームに載せています。
エンジンは空冷のV型12気筒でツインターボを装備。
もう一台。こちらは、まだ製作途中のようです。
右側、タイヤの上に載っているオッサンが、これの製作者です。こちらのエンジンも空冷のV型12気筒です。ターボチャージャーはありません。Vバンクの上に冷却ファンが2基見えます。このファンは電動でもベルト駆動でもなく、クランクシャフトからベベルギアを介して直接駆動されています。
しかし、TANK CARと言えば、もっとも有名なのはJey Leno's TANK CARでしょう。
Jay Lenoはアメリカの人気TV司会者ですが、カーマニアとしてもよく知られています。彼はコルベットファンでもあります。そのJey LenoのTANK CARがこれ。M47パットン戦車のエンジンだと言ってますね。
Blastlone Specialという名前があるのですが、"Jay Leno's TANK CAR"の呼び名の方が有名になってしまいました。Jay Leno自身がビデオの中で言っているように、このクルマは純然たるショウカーです。速いとか、そういうクルマ本来の性能は問題外です。戦車のエンジンを積んだという事そのものに意味があります。
多くの人は、クルマは「走る、曲がる、止まる」の基本性能がしっかりしてなければイカンと言いますが、それは実用車の話し。趣味のクルマの場合は、どこに焦点を当てるかはオーナー次第です。
たとえば、チョッパーというオートバイのジャンルがありますが、あれもオートバイの基本性能としてはダメダメです。でも、多くの人がチョッパーに魅了されるのは、趣味人にとっては基本性能だけが魅力ではないからです。
このBlastlone、実にカッコいいじゃないですか。
「カッコいい」
このビデオを見ていると、クルマにとって一番大事なことは、この一言だと思います。それ以外のことは、はっきり言ってどーでもいいと思いませんか。