9月号は、C5関連の記事は少なめですが、一つ情報がありました。
C5Z06は、ランフラットではない普通のタイヤを履いているので、TPMS(Tire Pressure Monitoring System)は装備されていないことになっていますが、実際には車両側は対応しています。ホイールにTPMSのセンサーを取り付けて、Tech1で車両側をActivateすればスタンダード・モデルと同様にTPMSを表示するそうです。
ただ、私の知る限りではZ06サイズのランフラットは売っていません。C6Z06はランフラットですが、そのままC6Z06のホイールを履かせると、多分はみ出します。アフターマーケットのホイールから選ぶしかないでしょう。
タイヤ絡みで、ちょっと驚いたのはこの記事。1978~79年のC3に装着されていた、GOOD YEARのGT RADIALの復刻版。
一部、現代の法律で表示が義務付けられている刻印が増えているのと、タイヤの製造年月が現在のものになっていることを除き、当時と同じデザインとなっています。もちろん、公道走行ができるDOT規格もクリアしていて、対応規格は2008年のUSDOT139。
コレクターカーとしてのコルベットは、製造時のオリジナルに近いほど価値が高いことになっています。そのため、コンクールなどで優勝したり著名なオークションで高額になるのは、タイヤまでオリジナルです。しかし、生産されていから40年以上経過しているタイヤは、どんなに大切に保管されていたとしても実際の走行には適さないでしょう。そこで、そういうコレクターのためのタイヤが復刻生産されました。
通常はこれを履かせてドライブを楽しみ、オリジナルのタイヤは、コンクールやオークションに出品するときのために大切に保管しておくわけです。
70年代後半以降のC3は、生産台数は多いものの排ガス規制で骨抜きにされていた影響もあって、コレクターカーとしての人気はあまりありませんでした。しかし、最近になって後期型C3のオリシナルの現存数が、かなり少ないことに気がつき、コレクターカーとしての地位が向上しつつあります。今回のC3用タイヤの復刻生産は、それを反映したものだと言えます。