2ヶ月ぶりのダムサンデーです。8月は雨天のため行きませんでした。9月になって気温も下がってきたためか、今月は多かったです。そして、コルベットが5台集まりました。これは今までの最高記録ではないでしょうか。C6のクーペが2台、C5Z06が、私のを含めて2台。C5Z06が2台というのも珍しいですが、今日はもっと驚くことがありました。
このクルマを撮影するときのお約束のアングルの写真です。最後の1台は、63年式のC2。いわゆるSplit Windowと呼ばれるものです。まあ、Split Windowはアメリカ在住時にもコルベットのイベントの時には必ずいるので、それほど驚かないのですが。
なんと、走行2541mile。こ、こ、これは・・・ ものすごいお宝じゃないですか。極東の田舎に、こんなものが存在しているとは。
オーナーに話を聞いたところ、約40年ほど前に日本に輸入されて、そのまま倉庫に眠っていたらしいです。だから、ノンレストア。残念ながら、塗装はクラックが入っていたから一度吹いちゃったということでしたが。私自身、C2には詳しくないですが、色々と見た感じでは、ほぼオリジナルではないかと思います。エアコンだけは、もしかするとオリジナルではないもしれません。
その辺のところも、オーナーに聞いてみたのですが、なんとこのオーナーはコルベットに詳しいわけではないみたいで。Split Windowは貴重だということだけはご存知でしたが、それの2500mileという走行距離でノンレストアがアメリカではどんな扱いを受けているのか、まったく知らないようでした。このコルベットも、たまたま手に入れたらしいです。
2541mileが実走だとすると、NCRSに鑑定してもらえばかなりハイクラスのアワードが付くのは間違いありません。多分、大騒ぎですね。コルベットのオークションに出せば、間違いなく目玉商品ですし、雑誌なんかは日本まで取材に来ちゃうかもしれません。
VINが分かれば、NCMに問い合わせれば、この個体の素性がわかると思いますが、残念ながらオーナーはVINという言葉もご存知なく、私はC2のVINがどこにあるのか、わかりませんでした。
ちょっとブリッピングさせてもらいましたが、エンジンのコンディションも極上じゃないかと思います。回転も軽いし。
帰宅後、資料を調べてみると、エンジンはL75。327ciの300hp仕様のものです。私のLS6よりも、ブリッピングの体感レスポンスは断然いいですね。トランスミッションはATでPowerglideの2速だと思われます。Split WindowでATというのも、レア度が高いです。
素晴らしいですね。いいものを見せてもらったと思いました。
ただ、日本でこのクルマの価値が分かる人というのは、少数だと思います。市場もないですし。オーナーさんも特に興味はないみたいなので、走っちゃうでしょう。これは、アメリカに戻して、しかるべきコレクターの元にあるべきだなぁ、と思いました。ビンテージ・コルベットは、アメリカではビンテージ・フェラーリと同様の扱いをされています。
興奮のあまり、ここでひとしきりウンチクを披露したので、かなり注目されるようになりましたが、それでもこのクルマの価値がわかっている人が、一体何人いるのでしょうか。
C2に興奮してしまいましたが、他にもこんなおめでたい感じの絵柄もありまして。
右側は、常連さんの5000QVですが、左は25thアニバーサリーです。私は、このアニバーサリーモデルが好きです。
あと、C5Z06です。この方、先日エンジンプロックが破損して、アメリカからCrate Engineを輸入して、新しいLS6に載せ代えてます。今日、ここに来るときにコラムロックが解除できなくなったとかで、リコール未対策みたいです。車高が、私のより1~2cmほど高かったりして、ちょっと私のとは雰囲気が違いました。もっとも、コルベットは車高調整できますから、前オーナーが段差対策などで上げているのかもしれません。
やっぱり、ダムサンデーはいいですねぇ。毎回、驚きのクルマが見れます。それにしても、今回のC2が、今までで一番驚きました。