スピダー シートステー加工その1

スピダーは初めて乗ったときから着座位置が高いと感じていました。前オーナーがシートのアンコ抜きをしていたのも、その対策だと思われます。また、10年前の自動車雑誌の試乗記事でも必ずその点を指摘しています。スピダーのシートはノーマルでリクライニングのしないフルバケットです。これは推測ですが、最初にトロフィーと呼ばれるワンメイク・レース用の車両が設計され、その後、それをベースにロードバージョンが設計されたのではないでしょうか。トロフィーでは、同じシートがスライドしないステーで車体に固定されてます。そこにスライド機能を追加したので、その分、着座位置が高くなってしまったのではないかと。

実は、トロフィーのシートステーをコピーしたという部品をすでに入手済み。これを使って着座位置を下げるのですが、そのためにはステーにいくつか穴加工を施さなければなりません。まあ、私の経験上、レース用パーツなんてのは、装着時に自分で加工するのが前提であることがほとんどです。
このステー。2mm厚のSUS板なので、ハンドツールで穴を開けるのはちょっと難しい。




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そんなわけで、ここは徳井技研。もう10年くらいの付き合いになるでしょうか。本業は、メーカーの依頼を受けてモーターショーなどのショウカーを製作していますが、個人的な友人です。
朝、思いついて電話したら、「今から持ってきなよ」というフットワークの良さ。コルベットで出かけました。ついでに、お昼ごはんてまでこぢそうになり、そうこうしているうちに別の友人までやってきて、クルマ談義に花が咲き。午前中にいえを出て、帰宅したときにはすっかり夕方になってしまいました。




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これが穴加工してもらったシートステー。




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しかし、取り付けてみたら問題発生。
私の身長では、シートを一番前に出しても、まだ足りません。このステーは、スライド式ではなく、穴の位置で前後位置を調整するのですが、ステーの最端部でもステアリングホイールが遠い。
少し工夫が必要なようです。一応、対策案は考えました。部品を製作しなければなりません。