ヘッドライト交換

左がアメリカ仕様のヘッドライトレンズ。右がイギリス仕様のヘッドライトレンズ。
日本にZ06を持ち込んだときに、アメリカ仕様のままでも向きを調整すれば車検は通せるということだったので、ヘッドライトは交換せずにアメリカ仕様のままでした。しかし、アメリカ仕様は右側通行用で右上がりの配光。それを調整して無理やり日本の車検対応の配光にしているので、やはり見難い。
それに、アメリカのコルベット乗りのあいだでは、専用バルブを使う安っぽいアメリカ仕様のヘッドライトをH4バルブを使用するヨーロッパ仕様に変更するのは、ヘッドライト改良の定番となっています。コルベット乗りの間でT85ランプと呼ばれているのが、ヨーロッパ仕様のランプのことです。通常、T85はドイツやフランスなどヨーロッパの右側通行用のもののことを指しますが、イギリス仕様、すなわち右側通行用の設定もあるので、日本で乗る場合にはこちらを使います。

アメリカ仕様は、樹脂レンズで軽いのですが、暗くて配光もまるでシールドビームのようなぼんやりしたもの。バルブにはハイビームとロービームが独立した専用品を使っていて、アフターマーケットの高効率やハイワッテージのものがありません。
一方、ヨーロッパ仕様のT85は、ガラスレンズで重いのですが、樹脂レンズよりも透明感があります。またバルブはH4なので、アフターマーケットに豊富に出回っている、いろいろなタイプのものが使えます。

 


 

T85ヘッドライトを購入すると、H4バルブも付属してきますが、せっかくですから、アフターマケットで出回っている高効率品に交換しておきます。オートバックスで特価セール品を購入しました。55Wの消費電力で130W相当の明るさなのだそうですが、何を基準にして130W相当としているのかは、パッケージからは読み取れませんでした。

 


 

ヘッドライト交換のためには、ライトベゼルとライトドアを外さなければなりません。難しい作業ではありませんが、ボディを傷つけないように養生を忘れないようにします。
交換作業の詳細は、C5Forum.comに詳しく紹介されています。

 


 

アメリカ仕様は専用バルブでコネクタも専用品ですが、ヨーロッパ仕様は汎用のH4なので、コネクタも交換する必要があります。これもキットが出ているので、純正のハーネスを切断することなく、中継コネクタのピンの部分から交換します。

 


 

上がアメリカ仕様の右側ランプ。左がイギリス仕様に交換した左側ランプ。
カメラが露出を調整してしまうので、明るさの比較を写真でするのはできません。しかし、アメリカ仕様はランプ面全体が光っているのに対して、ヨーロッパ仕様はバルブが光っているのが直接見えます。すなわち散乱工が少なく、より必要な部分に光が投射されていることを意味します。

とりあえず、今回は時間がなくて左側ランプだけの交換しかできませんでした。バルブ交換などの準備時間も含めて、約1時間半。右側は1時間以内に完了できるでしょう。大体の調整をしたら、あとで車検場の近くの予備検屋でライトテスターを借りて最終調整をする予定です。