「狭ピッチキーボードの自作」
「狭ピッチキーボードの自作 その2」
「狭ビッチキーボードの自作 その3」
「狭ピッチキーボードの自作 その4」
「狭ピッチキーボードの自作 その5」
「狭ピッチキーボードの自作 その6」
「狭ピッチキーボードの自作 その7」
「狭ピッチキーボードの自作 その8」
狭ピッチ用のキーキャップは市販されておらず、DMM.makeでマニアが3Dプリンタ出力で頒布しているものを購入したのですが、自分には使いにくいことが判明。キートップの面積が大きいので、キーを押し込んだときに、一つ手前にあるキートップに指の腹が当たってしまい、ミスタイプが頻発しそうです。
そこでキーキャップも自分で作ることにしました。
奥2列のグレーのキーキャップが自作したもの。
FDM方式の3Dプリンタは小さいものを作るのが苦手なので、少し崩れていますが、実用上は問題ありません。綺麗に作るには光造形方式を使うと良いのですが、レジンの処理などが面倒なので、手を出したくないのです。
キートップの面積を小さくして、さらに奥に行くほど高くしました。こうすれば、キーを押し込んだ時に手前のキーを一緒に押してしまう可能性が減ります。奥2列の手前側が1mmずつ高くしたもの。奥側が2.5mmずつ高くしたもの。スイッチのストロークは3mmなので、3mmずつ高くすれば絶対に大丈夫ですが、それでは奥のキーが高くなりすぎます。
奥側の2.5mmは、ミスタイプの観点からは良いのですが、一番高いキーキャップだとスイッチからキートップまでの距離がありすぎて、グラグラしてしまいます。そこで、手前側の1mmずつ高くしたタイプを採用することにします。
次にキートップの刻印の条件だしをやり直さなければなりません。
レーザー刻印機のレーザー出力の再現性が悪いので、調べていたところファームウェアのアップデートが出来ることがわかりました。最新バージョンは3つくらいのメジャー・バージョンアップをしているので、アップデートしてみたところ、レーザーの出力がさらにおかしなことになりました。設定と実際の出力の関係が、旧バージョンとまったく異なっています。
おまけに自作キーキャップの材質であるPLAは熱に弱いので、なかなか条件が決まりません。
この写真以外にも多くの犠牲を出して、なんとかまともな文字に見える条件を見つけました。しかし、この材質はレーザーを当てても溶けるだけで焦げないので、凹みは出来ますが読めるとは言い難い。
そこで、墨入れをしてみようと思いますが、表面にはFDM式3Dプリンタ特有の微小な凹凸があり、プラモデルのような方法で墨入れをすると、その溝にも墨が入ってしまいます。
超極細の油性ペンで、凹みをなぞる方法を試みましたが、レーザー刻印が完璧ではないので、場所によっては油性ペンが上手く走らず、文字がくずれてしまいます。
どうしたものか。