webでも雑誌でも規模の大小に関係なく、コルベットに関してはミッドマウント・エンジンになったC8の話題ばかりです。C8が予想外のカッコ良さで、しかも低価格だったものだから、昨年はC7が大量に売れ残っていて大バーゲンセールになっていたくらいです。
しかし、ここで冷静になって考えてみると、C7のZR1は絶対に「買い」だと気が付きました。
将来の資産価値まで考えると、仮にC8のZR1が発表されてもC7のZR1の方が市場価値が高くなることは確実だと思われます。
一昨年、もともとZR1を買おうと思っていた時に、将来の市場価値を考えてC3にしたのですが、案外そのままZR1を買っていても、値段は下がらなかったかもしれません。
理由
C7ZR1は、FRコルベットのラストイヤーである2019年にしかありません。この先も何十年にわたりコルベットは作り続けられると思いますが、FRに戻ることはないでしょう。そうなるとC7ZR1は、永遠に「FRコルベットの最高傑作」と呼ばれることになります。しかも、生産されたのはたったの1年間。生産台数は、
クーペ:2441台
コンバーチブル:512台
この先、永遠に語り継がれることを約束されたクルマが、たったの3,000台しかありません。これまで70余年にわたるコルベットの歴史の中で、このようなコルベットに後年どれほどの高値がついたかを考えれば、C7ZR1が将来高騰しないと考える理由はありません。
しかもC7ZR1には3ペダルがあります。多くの自動車マニアがC8には2ペダルしかないことを残念がっています。3ペダルは性能的には2ペダルにかなわないので、今後パフォーマンス重視のC8ZR1に3ペダルが用意される可能性は低い。最後の3ペダルかもしれません。755馬力の3ペダル。コルベットだけでなく、全乗用車の中で唯一無二だと思います。
というわけで、C8を物色している場合ではありません。買うべきはC7ZR1です。何年かしたら4Cを出してC8にしようと思っていましたが、C7ZR1に路線変更です。もともとC3を買う前はC7ZR1を買うつもりだったわけですし。
なんて事を考えて、ネットサーフィンです。
やはり、すでにコレクターカー化が始まっているようで、中古車の流通量は少ない。検索範囲を全米で探しても、14台しか出てきません。価格は$113,000~$149,000。
この先、万が一アメリカが経済の立て直しに失敗して、$1<100円の時代になったら、スーパースポーツカーの全体市場価格ダウンも相まって1,000万円を切る可能性もゼロではありません。
逆に、日本経済が立て直しに失敗したら、クルマを買っているどころではありませんけど。
そんな中、私好みの青のクーペを発見。アドミラルブルー。生産台数は51台。しかし、残念ながら2ペダル。しかも、羽根が小さい奴です。羽根なんかあとでいくらでも付け替えられますが、資産価値の観点では最初から付いていなければ価値がないどころか、付け替えたということで逆に価値が下がってしまいます。だから、最初からデカ羽根オプションが重要。
これ以外に青はなくて。
デカ羽根、3ペダルとなると、イメージカラーのオレンジのやつ。内装はオレンジ/ブラックで生産台数758台。
こんなもんか。
とは言え、今買うわけではないのだけれど。何年後になるかなぁ。ZR1の値段が上がり始める前に買わないと。