リアサスペンションのスプリングを乗り心地重視のソフトライドに交換します。
若い頃は、全然気ならなかった固いサスペンションも、歳を重ねると不快になってきます。サーキットでタイムを競うなら我慢しますが、このクルマでそういう事をするつもりもありません。乗り心地の良い方が、楽しく運転できるし、フレームにも優しい。
このコルベットは、思ったほど固くなかったのですが、せっかく購入したので、交換します。
コルベット伝統の横置きリーフは、C2で導入されました。1968年式は、まだスチール製の9枚重ねです。ジャッキで支える必要があるほど重いです。
上: オリジナルのスチールリーフ、9枚重ね
下: アフターマーケット品のファイバーコンポジット材のモノリーフ
スチールリーフは、両手で腰を入れて持ち上げないと、腰を痛めそうなくらい重いですが、モノリーフは片手で楽々です。
C3にモノリーフが採用されるのは、1981年式くらいから。
旧車の場合、部品交換作業のときに、現代車ではやらない、様々な付帯作業が生じます。主に防錆処理。
ボルトの表面が錆びていたので、錆を落としてシャシーブラックを塗ります。
こういう袋状になっているところは、湿気が溜まりやすいので錆びやすい。
ここも、少し浮いているサビを落としてシャシーブラックを塗っておきます。
ねじを回す感触が変な場合は、タップでねじ穴をさらっておきます。ボルトもダイスを通して、ねじ山を整えます。
交換しました。
この状態でもテンションがかかっているので、作業は結構大変でした。
ちなみに、C8で横置きリーフの採用はないと思われます。流出したリアサスペンションのCADモデルは、コイルオーバーでした。エンジンが邪魔で、うまく横置きリーフを配置できなかったのだと思います。
タイヤを付けてジャッキから降ろし、クルマを5~6mくら後退・前進を繰り返してタイヤをなじませた後でも、車高が高いです。車高調のネジを一番下にしても、こんな感じ。以前より3cm高い。これ以上、下がりません。
見た目的に、このくらいの高さでも、まあ、ありかもしれませんが。5mm単位で車高を決めたい私としては、かなり不満です。
この時のリーフスプリング曲がり具合がこれ。
ハーフシャフトの角度から見ても、やっぱり高い。スプリングも、まだ曲がりが強い。
ブッシュとかが落ち着くと、少しは車高が落ちるものですが、それも1cmかそこらだと思います。ウうーん、どうしたものか。
明日、ミーティングを往復して、それでも車高が高いようだったら、元のスチールリーフに戻すかなぁ。