これだけ気に入っているC5Z06を売ってC3にするのはなぜなのか。
いかにしてC5Z06からC3になったのか その1
趣味のクルマを買い替えるタイミングは今。
今の年齢は50代。気持ちは20代のときとあまり変わっていない気がするのですが、社会的な年齢は止まってくれません。
私は「上がりのクルマ」というのをいつも意識していました。上がりのクルマとは、免許証を返納するその時に乗っているクルマのことです。
このまましばらくC5Z06に乗り続けて、5年後、10年後に上がりのクルマに買い替えるのも悪くはありません。でもC5Z06の価値は下がり続けます。一方、欲しいと思っている上がりのクルマの値段は上がり続けます。今から5年後に買い替えようとしたとき、たとえ資金に余裕があっても、いまよりも精神的な抵抗感が強くなるでしょう。
下のグラフは、アメリカ中古車市場におけるCorvetteの価格推移です。2010年8月から昨日まで。
車両の程度やグレードは加味されていないので、古いクルマほどジャンクカーの価格も含まれて、平均値は下がっています。コレクター向けだけに限ると、古いクルマほど平均価格は上がります。
1968年式の上下が激しいのは、母集団が少ないために平均化効果が小さいからです。
2003年式のCorvetteは年4.6%の低下、それにたいして1968年式は年5.5%の上昇。参考に2016年式は7%/年の低下です。
「いつかやろう」は多分できない。
2年半前、親しい友人を亡くしました。私より二つ年下でした。ガンだと聞かされてから亡くなるまで2年くらいでした。
1年半前、交差点で止まっていたら、対向のトラックから大きな鋼管が落ちてきてクルマが凹みました。鋼管の落ちるタイミングが2秒ずれていたら運転席に直撃でした。
昨年、トラックの荷台から落ちて頭を打ち、救急車で運ばれました。
死は身近にあると思うようになりました。
「いつかやろう」と思っていることは出来ない可能性が高いと思い知りました。「いつかやろう」は、出来るならば「今やろう」。出来ないならできるようにしよう。今はそれが、行動を考えるときの大きな要素になっています。
レプリカは微妙
今所有しているポルシェ550や去年手を出してしまったGT40はレプリカです。私自身はレプリカであることは、特に気にしていません。今のクルマでは絶対に得られない楽しさがあるので好きです。自分好みに改修していく楽しみもあります。良くできたレプリカは、それなりに価値もあります。
でも、人に説明するときに面倒くさい。
こういうクルマは、いろいろな場面で話しかけられます。レプリカというジャンルのクルマがあることを知ってる人は、ごく少数です。少し会話して、あまり詳しくない人だなと思ったら、説明が面倒なのでレプリカであるとは説明しません。悪気はないのですが、騙しているようで後ろめたいです。
こういう後ろめたさが少しずつ積み重なって、やがてはストレスになるかもしれない。この先ずっと所有するクルマにレプリカはやめようと思いました。