やっぱり私にとって、配管継手は鬼門らしい。
550の燃料系の配管を引き直そうと思ったきっかけは、ここ。キャプレターの燃料インレット部分。
このクルマを購入したときに、ここからガソリンが僅かに滲んでいました。キャブレターなので燃圧は低いし、とりあえず増し締めして止まったので、良しとしていますが、それ以来この部分は始業点検のチェックポイントの一つになっています。ああ、私は趣味車の場合は、一通り始業点検をします。これ、信頼性の低い趣味車の場合は、結構重要です。
で、目立つ場所にホースバンドを使っているののもカッコ悪いし、この部分はいつかAN継手に交換しようと思っていました。
ネットで情報を仕入れて、部品を揃えて、作業を開始したのですが。
ここを外してみたら、こうなっていました。(上の写真とは反対側のキャブの写真)
えーっと、なんでしょう? これ。
ネットの情報では、インレット・ポートはM12x1.25と書いてあったので、M12x1.25オスとAN6オスの変換継手を用意しておいたのですが、想定とはまったく違う形状です。
再度、本とネットの両方で調査しました。
このキャブレターはDellortoのDRLA45というモデルです。そして、判明したのはDRLA45には前期型と後期型があって、これは前期型。ネットに書かれていたM12x1.25のポートなのは後期型ということです。
M12x1.25のバンジョーボルトを使っているのは、#27の後期型です。前期型はM6の普通のボルトで#23の方。
やってしまった。また継手ですよ~。
もう、なんで継手っていうのは、色々と種類があるのに、さらに途中で変更するかなぁ。
まあ、観察していた時点で、気が付いてなければいけないと思うのです。自分の目で確認するのを怠っていたのが悪い。
こんなヘンテコなポートにANアダプタを付けるには、もう自分で作るしかないか、と思っていましたが、EARL’Sがちゃんと商品ラインナップとして持っていました。
#991951 Dellorto Carburetor - Cupped Banjo
六角形状の引き抜き材にNPTの穴をあけて、そこにNPT-ANのアダプタを突っ込むという、
「客から注文を受けたので、とりあえず作ってみた」感が出ていますが、カタログに載せているだけでも偉い。さすがEARL’S。
ただし、当然こんなのは日本では売っていなくて、アメリカから買わなくてはなりません。これ自体は1個$10前後で、高いものではないのですが、送料が4000円くらいします。
んー、これだけ注文するのもなぁ。これなら、別に六角である必要はないし、丸棒から削って、NPTの穴をあければ出来ちゃうわけだし。
急ぐものではないので、ちょっと様子見して、他にアメリカからパーツを買う必要が出た時に、まとめることにします。
というわけで、燃料配管の交換作業は、一時中断。