2015年8月14日
K4-GP Fuji 1000km
毎年恒例のK4-GPです。
今年で8年目。自分にとっては、もうすっかり夏の恒例行事になりました。
今年の燃料の規定量は110L。これは、うちのチームにとっては実質的に無制限と同じです。使い切れません。
もともと上位入賞が狙える実力があるわけではあませんが、少しでも上位になるように努力しなければ、面白くなりません。しかし、燃費しばりがなくなると、クルマが速くないうちのチームは、断然不利になってしまいます。それに、トラブルやクラッシュで2年ほど完走できなかったので、今年の目標は、最低でも完走を目指すことにしました。
しかし、まさかの接触。それと、ペナルティ・ストップ10分。さらに、給油タイミングの采配ミスで給油待ち渋滞にはまること12分。初心者ドライバーには辛い雨、などなど、あまり良いレース運びではありませんでした。
それでも、午後6時に無事にゴールラインを通過して、3年ぶりの完走を果たしました。
全量が給油されたことを証明する給油シール
ゴール後の雰囲気や、
パレード・ランも3年ぶり。
パレード・ランで、富士スピードウェイのコース上から御殿場市街の夜景を見ると、
「夏が終わるなぁ。」
と思うのですが、その気持ちも3年ぶりということになり、とても感慨深いものとなりました。
さて、うちのチームはクルマもドライビングも、あまりレベルが高い方ではないので、燃料制限の厳しいときの情報戦で順位を上げていくタイプなのです。チームにはIT担当がいて、車両の燃料消費量をピットでリアルタイムで読み取れるようにしてあったりするのですが、今年は燃料が実質無制限だったので、燃料配分に悩む必要はありませんでした。
さらに今年導入した新兵器によって、GPS情報から車両のコース上の場所、時速、ラップタイムなどがリアルタイムにピットで把握できるようになり、しかも、ピットから車両にテキストメッセージも送れるようになりました。おかけで、ピットの負担は大幅に軽減したというか、暇になりました。
写真一番左のモニターで、車両の場所と速度とラップタイムがわかります。中央のノートPCから、テキストメッセージを送ります。
ピットを共有している別のチームは、インターネット経由でリアルタイムに車載カメラの映像を見ていました。
まるで、一昔前のワークスチーム並みの装備が、素人のお遊びレースでも使えるようになったのです。時代は確実に進んでいるなぁ、と思いました。
しかし、ワークスチームにあって、うちのチームにないものもあります。それをとなりのチームは持っていました。
こういうの。
もしかして、IT化するよりも、こういう雰囲気を用意するほうが、ドライバーのモチベーションが上がったり?
- by arai
- at 00:57