2015年8月15日

550Spyder Black Box 取り付け その1

ここら辺は、日本で1-2を争う暑い地域で、日中の気温は35℃を超えるのは当たり前のことですが、ここ数日は35℃を超えることがありません。気温が32-33℃くらいだと、
「あれ?今日は暑くないねぇ。」
なんて言ったりして、わりと色々と活動できます。

というわけで、昨日に引き続き550 Spyderの作業です。

今日はBlack Boxのインストールをします。
Black Boxという言葉には、色々な意味がありますが、今回は点火時期をコンピュータ制御するユニットの商品名です。
一般的に、点火時期のコンピュータ制御はインジェクションとセットになっている事が多く、そのためにクランク角信号が必要とされるのですが、このBlack Boxというユニットは、デスビからの点火信号を基準に、回転数と吸気管圧力をパラメータとしたマップによって、点火時期を制御するものです。いわゆる3Dマップによる点火時期制御です。

回転数と吸気管圧力による点火時期補正は機械式デスビにも備わっているのですが、それは回転数ごとにこまかく設定できるものではないので、全域でノッキングしないように設定すると、ほとんどの領域で点火時期が遅すぎてしまいます。さらに、私の550のデスビはバキューム進角機能が付いていないタイプのため、フルスロットルでノッキングしないようにすると、パーシャルスロットルやアイドリングでは、点火時期を非常に遅くしなくてはなりませんでした。典型的な旧車の点火系なわけです。

キャブレターには、旧車の「味」があると思いますが、点火時期制御にはそういうものは感じられないので、ささっとコンピュータ制御に変更してしまうのが賢いと思います。

それから、私は、550Spyderに関しては吸気音を楽しむために、エアクリーナー無しにすることを決めたのですが、エアクリーナー取り付け用の台座がキャブレターに残っているのは、ただエアクリーナを外してみました的なバカっぽさがあるので、ついでにこれもなんとかすることにします。
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Black Boxは3D制御のため、吸気管圧力を取る必要があるのですが、もともとバキューム進角をしていないエンジンなので、どこかから吸気管圧力を取り出さなければなりません。インテーク・マニホールドにドリルで穴を開けてタップを切って、バキューム取り出し用のニップルをねじ込むのが一般的な手法になりますが、ネットを漁っていたら、バキューム取り出し用のプレートを発見したので、それを購入しておきました。これも、例によってアメリカ製です。
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インテーク・マニホールドからキャブレターを外したところ。
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そこに、アダプタープレートを入れて、キャブレターを取り付ければ、キャブレター直下の吸気管圧力が取り出せるというわけ。お手軽ですね。これは汎用品なので、ウェーバーの取り付けピッチであれば、どんなクルマにでも付きます。
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次は、エアクリーナ取り付けの台座。普通のクルマであれば、キャブレタにファンネルをそのまま取り付ければ良いだけなのですが、このクルマはエアクリーナの台座がスロットルのリンケージの取り付けを兼ねているので、単純に外すことはできません。いつものように、自分で設計して作ろうとしていたのですが、同じことを考える人はいるもので、専用の部品を売っているのを見つけました。しかも削りではなくて鋳物。それなりに数が出るという事でしょうか。ちなみに、これもやっぱりアメリカ製。
アメリカ人は、ほんと、クルマに関しては色んなパーツを考えるよね。
上がエアクリーナの台座で、下が新たに購入した台座のないタイプ。
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これを使ってキャブレタを元通りに組み立てると、ほら、すっきりカッコ良くなりました。
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Black Boxはここ。
とりあえず、バキュームラインだけつないであります。暑い中での作業で、集中力を欠いてきたので、配線は明日かな。
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エンジンルームの見た目はこんな感じになってきました。
ちょっとバキュームラインがうるさい感じですね。SUSパイプの曲げで作って、NOSの配管みたいにしてみたら、カッコいいかも。
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