2015年6月 3日

スバル レヴォーグ

550 Spyderのレストアと同時並行で進行していたので、なんとなく書く機会を逃していたのですが、実は、半月ほど前に足車を注文しました。スバル・レヴォーグ 1.6GT EyeSight Proud Editionというやつです。何度か、スバルのディーラーに行ったとか書いていたので、察しの良い人は気づいていたかもしれませんね。
150603-01
色もこれ。スティール・ブルー・グレー・メタリックという名前の色。Advanced Safety Packageという安全装備オプションを全部付けました。

一般的には、GT-S(脚が硬くてスポーティになっているタイプ)や300psの2.0Lターボのモデルが人気なようですが、そういうのは他に本格派のスポーツカーを持っているのでそっちに任せて、これは足車としての快適性能と人間や荷物の積載能力を重視して下位グレードの脚が柔らかいやつにしました。

レヴォーグを選んだ決め手は、「ぶつからないクルマ」という宣伝文句が示す、予防安全装備と完全停止まで対応する前車追従クルーズです。
自動車通勤は、満員電車で赤の他人とありえない距離に接近しなくて良いという利点と引き換えに、会社の帰りにどんなに疲れていても絶対に絶対に居眠りしてはいけない、という鉄の掟があります。しかし、最近は会社の帰りが遅くなったときの運転が辛いのです。昔はそんなことはなかったのですが、今はちょっと帰りが遅くなると、居眠りしてしまうのではないかという恐怖があります。
居眠りは絶対にしてはいけないのですが、人間のすることに「絶対」はない、というのも真実です。というわけで、万が一の時に少しでも事故に至らない可能性が高まる、この手のクルマにしました。
「金で買える安全は買っておけ」
と言われますが、それを意識してのことです。

今の足車の三菱レグナムは、10万キロを超えましたが、機関も脚周りも問題ありません。15万キロくらいまでは、多分問題なく乗れると思うのですが、安全装備を充実させる必要性を強く感じて、買い替えることにしました。次のクルマは燃費の安い電気自動車にしようかな、と思っていた時期もあったのですが、それよりは安全装備の方が重要だと、考え方を変えました。

最近は、事故防止装置付きのクルマはトレンドです。軽自動車にまで、どんどん導入されているので、選択肢は豊富かと思われましたが、調べていくうちに、そうでもないことがわかりました。実は、事故防止装置の性能は、クルマによってかなり違います。日本では自動車事故対策機構という国土交通省管轄の独立行政法人が性能評価試験をして公開しています。公式サイトよりも、個人がYoutubeでまとめた動画を見るほうが分かりやすいので、紹介すると。



対停止車両40km/hや50km/hで、まともに止まれているのはスバルとレクサスの一部車種、それとニッサン・スカイラインくらいです。それ以外は止まれていません。もちろん、これは「この試験条件において」ということになりますが、特定試験条件下でも止まれないクルマは、より複雑な要素が入る余地のある実使用状態では、さらに止まれないだろうと思って良いでしょう。というわけで、カタログで「自動ブレーキ装備」と書かれていても、その性能にはかなり差が出ています。事故の程度を軽減することはできているのだと思いますが、ぶつかるのとぶつからないの間には、100万光年くらいの開きがあります。

それから、衝突した後のことも考えてみると。
これも個人のまとめ動画なので、多少の作為は入っているのかもしれませんが、スモール・オフセット衝突という、これまで自動車メーカが想定していなかった試験。

あの人気のクルマが、こんなになっちゃうのかという驚きと、10分以降で紹介されている最高評価のクルマがスバルとVWというのも、驚きでした。国内専用車であるレヴォーグは、この試験には出てきませんが、スバルの2車種が最高評価を得ているというのは、おそらくメーカの設計思想として大体同じ方向と見てよいと思います。

これらは、わかりやすい一例を紹介しただけですが。このように、足車の選定はかなりまじめに取り組んだ結果のレヴォーグです。
550 Spyderのようなヤバそうなクルマに乗っていながら、安全性もへったくれもないだろうと思うかもしれませんが、趣味のクルマと実用のクルマは違うのです。
趣味のクルマは、惚れたならば安全性とか燃費とか関係ありません。それはどんな趣味でも同じです。山登りは危険だし、野球だってテニスだってスキーだって、危険です。実際、怪我もします。お金もかかります。でも、そういうものです。
だからこそ、ただの移動手段である足車は安全性を最重視しました。ただの通勤で事故を起こしたり怪我をしたりしたくないですし(まあ、それは趣味車でも同様ですけど)、乗っている時間や距離が一番長いのも足車なわけで、事故を起こしたり巻き込まれたりする可能性が高いのは、足車を運転しているときなのです。幸いなことに、レヴォーグは走りの愉しさの評価も、比較的高いクルマです。実は、私にとっては、試乗したときにごく普通の乗用車としての感じしかしなかったのですが、各メディアのレビューでは好評なので、これが世間一般レベルで楽しいという評価なのだと思うと、まあ、多少の愉しさも期待していいのかな、と思っています。

いろいろとウンチクを語ってみましたが、本音のところは、新しいクルマを買うのはうれしい、ということには変わりなく。今月末と言われている納車が楽しみなのです。
取扱説明書をダウンロードして、納車されて戸惑わないように各種装備の操作方法を予習していたりとかしています。

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