2015年5月 3日

クランクケース交換 30

ハイプレッシャー・タイプのコントールバルブ。朝には届きました。
空冷VWエンジンのパーツは、どんなに細かい部品でもすぐに入手できるので、良いですね。新旧問わず、もっともいじりやすいエンジンと言えるでしょう。
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ハイプレッシャー・タイプというのはバネが強くなってもので、ピストンを押すのに、より高い圧力を必要とします。
今まで、私のエンジンに使われていたリリーフバルブのピストンは右側。今回購入したのは、左側のもので、形状が異なります。新品のクランクケースを購入したときに、リリーフバルブのピストンも一緒に購入しましたが、その時に送られてきたのが右側のものでした。古いクランクケースも、この形状のものが使われていたので、特に気にせず使いました。しかし、空冷VWエンジンの解説書によれば、リリーフバルブには、左のタイプを使うように指示されています。このタイプだとピストン・トップの裏側にも油圧がかかるので、ピストンを押す力がより強く必要になります。油温が上がって油圧が下がり、このピストンを押し切れない場合、オイルはオイルクーラーの経路に流れます。ということは、オイルクーラーにオイルを流す温度が低くなるということだと思います。
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この新しいピストンをクランクケースに入れてみると、奥のほうで動きが渋いです。多分、この動きが渋いせいでバイパスが一度開くとひっかかって戻りにくくなり油圧ゼロが発生するのではないかと推測しました。
そこで、やすりでピストンを少し削ってスムーズに動くように加工しました。これでスルスルです。油圧問題はこれで解決してくれるといいのですが。
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フライホイールは、クランクシャフトのシールの交換をして、グラントナットを340Nm指示に対して、400Nmで締めつけました。もちろん、ネジロックは塗っています。クラッチとクラッチカバーもつけて、次はエンジンを搭載することになります。しかし、今日、お風呂に入っているときになんとなく心配になってきたので、明日、エンジン搭載前に500Nmで再締め付けしてみようと思います。
そもそも、フライホイールとクランクシャフトを結合しているネジが一本って、設計的にはあり得ないと思うのですが。
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明日は、ダムサンデー・フェスティバルですが、作業を優先したいのでダムサンデーはお休みして、エンジン搭載の予定です。

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