2015年5月30日
550 Spyder タペット・クリアランス調整とオイルリークの事
先週の波志江MTの往復を含めて、エンジンを組んでから80kmほど走ったので、タペット・クリアランスを調整しました。
エンジンを組んだときには、ちょっと広めの0.15mmにしていました。こういうのは、エンジン組みのちょっとしたコツなのですが、どんなに丁寧にバルブラッピングをしたとしても、エンジンが実際に回り始めると、バルブとシートの座りは変わります。エンジンが回り始めると、タペット・クリアランスはセットした値よりも狭くなるので、最初はちょっとだけ広めに設定しておくのです。
もっとも、最近の間クルマはHLAになっていることが普通なので、タペット調整なんてすることもないのですけど。
アメリカンV8や直列エンジンの場合、タペット調整は難しい作業ではありません。ヘッドが上についているからです。ところが、水平対向エンジンの場合はヘッドが横についているので、やっかいです。
幸いにして、550Spyderの場合は、なんとかジャッキアップなしでも調整可能でした。かなりやり難いですが。
波志江を往復したときに、少しタペット音がうるさく感じたので、今回の調整値は0.10で、気持ちきつめにしておきました。
それから、少しオイル漏れがひどいです。漏れているのは、エンジンとミッションの継ぎ目から。ということは、メインベアリングシール。
しかし、シールは新品にしたし、打ち込み方も問題ないはず。若干、クランクのエンドプレイを広めにはしてありますが、それでこんなに漏れるものだろうか。そもそも、前回、エンジンを載せたときにはこんなに漏れていませんでした。
ひとつ思い当たるのは、今回は冷間時の油圧が高いこと。やはり7barは高すぎるのかもしれません。その証拠に、油温が上がって油圧が下がると漏れなくなります。今は、リリーフバルブ・スプリングがハイプレッシャー対応になっているので、ノーマルのスプリングに戻してみようと思います。
タペット調整後の試走では、ノイズが減ったことがわかりました。もう少し詰めてもいいかもしれません。
エンジンは絶好調です。
- by arai
- at 20:21