2014年10月19日

550 Spyder 点火系アップグレードを考える Part 2

前回のあらすじ
軽くノッキングするので、点火時期を調整しようとガレージの奥からタイミングライトを引っ張り出してきたものの、エンジン搭載位置の関係でクランクプリーの目盛りが読めず。
じゃあ、デスビを回すのではなく、電気的手段でリタードできるデバイスを探して見つけたのが、MSD Adjustable Timing Control #8680。価格は$153。

 

さて、今回は。
別件で、エンジンパーツを調べていたところ、発見したのがこのデバイス。
CB Performance Black Box Programmable Timing Control Module
141019-1
前回のMSD #8680は、点火時期を全体的にリタードさせるだけで、デスビを回すのとまったく同じことを行うものでしたが、これはバキュームと回転数を軸にして点火時期のMAPを持てるものです。これもデスビの点火時期信号を基準としているので、基本的には遅角しかできませんが、デスビをあらかじめ回して進角させておけば実質的に進角も可能になります。
最大の利点は、いわゆる3次元点火MAPを作れることです。私のスパイダーのデスビは、機械式の進角しか付いておらず、バキューム進角がありません。ECUのMAPを自分で調整したことがある人なら体験的に知っていると思いますが、点火時期を調整するとエンジンは激変します。機械式の進角では回転数による直線的な制御しかできず、かなり妥協した点火時期にせざるを得ません。
私は、久しぶりにキャブ車に乗りたくて550 Spyderを選びましたが、点火時期だけはコンピュータ制御にすべきだと思っていたので、これは私にとって理想的デバイスです。しかもお値段$199。加えてバキュームを取り出すキットが別売りで$44.95ですが、この値段ならMSD#8680より当然こっちを選びますよね。
ただ、取り付けに際してデスビを回して進角させておく必要があって、そうすると結局はクランクプリーの目盛りを読む必要があるので、それはどうにかして読む方法を考えなければいけません。下の記事によれば、60°進角させておく必要があると書いてありますが、60°も進角させていたら当然エンジンは回らないわけで。最初の60°はエンジンを回さないで出す必要がりますが、それはどうすればいいんだろう?

雑誌Hot VWsの記事。クリックすると元ネタに飛びます。

同じメーカから、クランク角センサとコイルパックを追加して、シーケンシャル点火のデスビレスにするキットもあるのですが、デスビレスのメリットってあまりないと思うし、MSDも使えなくなってしまうので、まあそこまではしなくていいかな、と思います。
141019-2

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