Rush

映画「Rush」を観てきました。
1976年のF1グランプリを軸にニキ・ラウダとジェームズ・ハントの関係を描いた映画です。もちろん、その年のF1日本グランプリの事も、かなりの時間を割いて描かれています。

1976年のF1日本グランプリのことは、覚えています。ちょうどスーパーカープームで、当時、小学校の高学年だった私は、TVで中継を見ました。学校での話題はもちろん、どのドライバーが速いか、どのマシンがどんなスペックを持っているかを、知ったかぶりして語るのが流行でした。ただし、今ほど海外の情報が豊富にあるわけではなく、父親が買っているカーグラフィック誌などが情報源でした。
ラウダとハントがライバル関係にあったことは知っていましたが、映画に描かれていたような確執があったことまでは、小学生の私にはわからず。あの裏では、こんな人間ドラマが進行していたのか、という思いで映画を楽しみました。
私は、この時の印象が強いためか、その後しばらくしてから再び日本でF1グランプリが行われるときに、鈴鹿サーキットという場所に違和感がありました。F1だったら富士スピードウェイだろう、と思ったものです。

この映画は、いわゆる「おじさんホイホイ」です。当時のF1グランプリを記憶しているであろう40歳代後半より年上の人なら観たいと思うでしょう。実際、映画館での客層は私と同年代かそれより上と思われる人ばかりでした。

この映画を発端に、当時夢中になっていたアニメを思い出しました。
まずはこれ。「マシン・ハヤブサ」

 

で、もうちょっとお兄さん向けの、「グランプリの鷹」

 

特に、「グランプリの鷹」は、とても夢中になっていました。本人に許可を得ているのかどうかわかりませんが(時代を考えると無許可かも)、ニキ・ラウダやジェームズ・ハント、ジョディ・シェクターが実名で出ていた記憶があります。
「Rush」ではチラリとしか映りませんが、当時のF1には6輪車があって、戦績はともかく、その特徴的なカタチから、我々子供たちにはフェラーリ以上の人気がありました。タイレルP34です。
今はティレルと言いますが、やはの私にはタイレルです。決してティレルではありません。そのタイレルに乗っていたのがジョディ・シェクターで、私にとってもラウダやハントよりもシェクターの方に注目していました。

1976年にどんな曲が流行っていたのか調べたら、ピンクレディーの「S.O.S.」にキャンディーズの「春一番」でした。
当時、父親がキャンディーズの三人の名前を覚えていないのは、冗談なのだろうと思っていましたが、今の私はPerfumeの三人の名前を覚えていません。CD持っているのに。
あの時、本当に覚えていなかったのだなと、今ならわかります。