コルベットで行ってきました。なかなか涼しくなりません。

今回のトピックスは3つ。
まずその１は、Z4のクーペ。妻のZ4を買うとき、クーペも考えていたのですが、とにかく台数が少なくて、しかも価格が高くて結局ロードスターになったという経緯があります。実は、クーペをじっくり見たのは初めてでした。私はカッコいいと思ったのですが、妻に写真を見せたらロードスターの方が良いそうです。決め手はトランクリッドの形状。確かにロードスターは特徴あるトランクリッドの形状をしていますが、クーペはわりと普通。

その2は、ロータス・エキシージ。
丸めのエキシージは珍しい。とはいえ、これはクルマのことよりも、そのオーナーが実は10年ほど前まで同じ会社に勤めていた人だったという事実が驚きでした。しかし、この出会いは偶然ではなく、私のBlogを見てわざわざ横浜からたずねてきてくれたのでした。

ちょっと脱線しますが、ロータスと言えば常連さんのエスプリ。屋根がグラスハッチで、サンシェードが付いていないということに気が付きました。夏はとても暑いそうです。
ロータスと言えば、軽量であることを信条としていると思われていますが、屋根にガラスを使うというのはロール・モーメントにおいては不利なデザインで、この頃のロータスはあまりそういう事を重要と考えていなかったのかもしれません。
ちなみに私のZ06は屋根が固定になっていて、普通のコルベットのようにタルガトップに出来ないこうぞうになっていますが、これも軽量化とロールモーメント減少のためです。

そして、その３は、これが私の心を揺らしているのですが、このクルマ。Beck 550 Spyder。 Porsche 550 Spyderのレプリカです。

カッコイイというかおしゃれですね。これがなぜ、私の心を揺らしているかと言うと、なんとオーナーがこれを売りに出していました。

2006年式のマルカツ最終モデルで、程度は極上。うーん、久しぶりに心が揺れます。増車する場所や維持費の余裕はないので、やるならスピダーの入れ替え。
スピダーは決して飽きたわけではないのですが、私の自動車関係の情報ソースは、基本アメリカなので、アメリカで販売されなかったクルマは、どういう方向にカスタマイズというかパーソナライズすればいいのか、お手本がなく、考えがまとまらないんです。一方、550 Spyderは少数ながらアメリカでも販売されて、レプリカも多数存在し、今でもSCCAのレースを走っているので、お手本がたくさん見つけられます。こんな風にね。
ちょっと検索しただけで、Spyderclub.comなんていうコミュニティサイトも見つけちゃったし。
プラモデル感覚でSCCAレースで活躍しているカラーリングにしてみたり、アメリカ系のパーツを組み込んでアメリカン・カフェレーサーにするのも楽しかろうと思うわけです。
スピダーは、エンジンも私にとっては情報が得にくいものでしたが、550はビートルエンジン。ということは、アメリカにはそれこそ星の数ほどのノウハウやパーツが転がっているわけで、私にとっては楽勝方面。コルベットパーツの入手によく利用するMid America Motorworksのもう一つの顔は空冷ビートルのパーツ販売です。アメリカでは空冷ビートルの改造パーツは格安で、日本で言えばモンキーやゴリラの改造に精を出すのに近い感覚。
リプロダクションのシリンダーヘッドが、バルブ組み込み済みで$200以下で売っている世界です。実際にいじるかいじらないかは別としても、パーツを調べたりカタログを眺めているだけでも楽しめるというわけ。
しかも550スパイダーは、1950年代にSCCAのレースで活躍しており、私の上がりのクルマであるコルベット・グランドスポーツの開発には、絶対に影響を与えているに違いない。Porscheでありながら、いやPorscheだからこそなのか、コルベットと関係を持っているのです。この辺の調べ物関係の楽しみがスピダーには欠如しているんですよ。フランス語やドイツ語ができれば、また別なのかもしれませんが。

ただねぇ、消費税の話などもあり、上がりのクルマ計画を早めようかとも思っていたりして、つい昨日もMongoose Motorsportのあるオハイオまでの飛行機を調べてみたりしてたのです。スピダーを売って550 Spyderにするので、ほとんどお金はかからないものの、クルマの入れ替えってなんだかんだでお金が出るものなのだし、このあとBeckの価格がどのように下がっていくのかも読めない。グランドスポーツ購入のためには、ここは我慢かなぁと思う気持ちもあって、ナントカと秋の空のように揺れているというわけです。

ああ、でも、Beckはただ乗るだけでなく色々と楽しいだろうなぁ。思いっきり色々と調べてから少し冷静になってみて、それでも気になるようなら、オーナーに連絡とってみようかなぁ。その時に、すでに売れちゃっていたら、それは縁がなかったということで。