2012年8月11日
NOI (Notification Of Inspection)
アメリカ出張の際には、かならず日本では売っていない、または売っていても高いものを何か買って帰っています。預け入れのスーツケースの中に入れて持って帰ってくるのですが、家に帰ってスーツケースを開けると、時々こういう紙が中に入っています。
アメリカでは預け入れ荷物に鍵をかけてはいけないことになっています。TSA(Transportation Security Administration)の職員が、飛行機に積む前に荷物を開けてチェックできるようにするためです。そして荷物を開けてチェックした場合には、この紙切れが荷物の中に入れられます。
「荷物を開けてチェックさせてもらったよ。」
ということを持ち主に伝えるものです。
私の経験上、これは全数ではありません。たぶん、最初にX線スキャンをして、危険物とか判別不能なものを見つけたときに開けるのだと思います。そして、これも私の経験上ですが、ブレーキパッドを荷物に入れたときは100%開けられています。下の記事にしているように今回はブレーキパッドを入れていたので、開けられました。
「これは開けられるかもしれないなぁ」と思うものも意外と開けられなかったりするのですが、パッドは開けられますね。理由はわかりません。
職業上の理由で一般の人にとっては用途不明なものをスーツケースに入れなければならない場合にTSAのチェックでトラブルを起こさないためのノウハウは、USのwebサイトを検索するとたくさん見つかります。私のサイトを見て、アメリカ旅行の際にクルマの部品を何か買って帰ろうと思っているひとは、事前に少し調べてみる事をお勧めします。
基本的なテクニックとして、
購入品の場合、箱はそのままにする。箱には大抵メーカ名や商品の説明書きがあり、それがTSA職員の理解の助けになります。
箱がない、または容積の都合で箱から出してスーツケースに入れる場合は、メーカー名、メーカーの電話番号、商品名、用途を簡潔に記載したメモと、自宅住所、電話番号、携帯電話番号を記載したメモも入れます。業務の場合は、自分の職業(会社員とかではなく、自動車設計とか半導体開発とか具体的に)と会社名、会社の電話番号を記載しておくのも良いそうです。
特に国際線より国内線の方が厳しいので、注意してください。
ちなみに、ガスが入っている部品(ショックアブソーバーなど)は、絶対に飛行機に積めません。あきらめてくたさい。
- by arai
- at 08:05