2011年6月18日

ヘリコプター・ショウ

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近くの空港でヘリコプター・ショウをやっていたので行ってみました。これも、先日のエアショウと同様、地元のお祭りみたいなものです。ただし、残念ながら展示だけで演技飛行はありません。入場料は$15。駐車場は無料。もちろん、混雑なし。

私は旅客機以外の飛行機にも多少は乗ったことがあるので、日本人の平均よりは多くの種類の飛行機に触れていると思うのですが、ヘリコプターには乗ったことがありません。これまで、あまり興味を持ちませんでした。ヘリコプターは操縦が難しく、複雑で高価なので、個人の趣味として所有するには敷居が高い、というのが興味を持たなかった理由だと思います。
とは言え、基本的に乗り物は好きなので、興味深く見てきました。

 

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Bell47という機体みたいです。ショウがオープンした後にも数機が飛んできて、冒頭の写真のように整列しました。これは個人の持ち物みたいですね。映画やTVなどで見る機会が多い機体で、ちっぽけで華奢な印象を持っていたのですが、改めて近くでみると、ほとんど球形のキャノピーが未来的。なんだかカッコ良く見えてきました。

 

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まるで、マンガみたいな機体。解説などがなくて、正確な情報がないのですが初期の実験機なのだと思います。ロータの先端に付いているロケットモータでロータを回転させるようです。従って、胴体にエンジン部がなく、トルク反力もないのでテールロータもありません。操縦桿が上からぶら下がっていますが、あれが直接ロータの向きを変える仕組みのようです。

 

 

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これは教科書で見た記憶があります。やはり初期の実験機で、2重反転ロータにしてトルク反力を打ち消しているタイプ。

 

 

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一方、これは現在活躍中の機体。沿岸警備隊のヘリコプター。ベイエリアに住んでいる人なら、時々、飛んでいるのを見かけるのでなじみ深いでしょう。青い空にオレンジ色の機体がとても目立ちます。

 

 

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同じ救助ヘリでもこちらは海軍の救助ヘリ。想像以上に大きくて立派です。空母に搭載するため、尾翼部分が折りたためるようになっていました。TOMODACHI作戦でも、こういうタイプが活躍したのでしょうか?

 

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海兵隊の攻撃ヘリ。
アメリカ軍の海兵隊と言えば、世界中の紛争の最前線に投入される実戦部隊。もの凄い緊張の中を飛ぶわけで、この機体もそういう場所を潜り抜けて来たのかと思うと、なんとも言えない迫力を感じます。
手前と奥でカーキ色のツナギを来ているのがパイロット。質問すると、色々と教えてくれます。
鼻先についているカメラとバルカン砲は、映画と同様に前席に座るガンナーのヘルメットと同期して動くのだそうです。パイロットとガンナーは同じ訓練を受けていて、操縦専門、火器専門と別れているわけではないそうです。パートナーの得手不得手で決まるとか。
機体には四方を向いているカメラがあって、死角はありません。

 

 

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後席の操縦席。意外とアナクロな計器盤です。もっとも、こういう一般公開するところに最新鋭機を持ってくるはずはありませんけど。軍用機の前方視界は意外と悪く、私の身長だと全然前が見えませんでした。

 

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同じく海兵隊の武装付きの強襲用兵員輸送ヘリ。こちらは計器盤が液晶モニタだけでした。しかも、パネルに指紋が付いているのでタッチパネルのようです。


 

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軍用ヘリの内装は質素で、座席はパイプに布を張っているだけでした。座り心地は、意外と悪くはないですが長時間は遠慮したい感じ。

 

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陸軍の輸送ヘリの内部。映画なんかだと、ここに兵隊が座って緊張しながら最前線に向かうわけですね。こちらも椅子はパイプフレームに布張り。

 

 

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カーショウと同様、個人の機体は、オーナが一生懸命にボディを磨いている姿もありました。軍用機と違って、個人機は綺麗な塗装が施されてどれもピカピカです。

 

 

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この空港には航空博物館もあって、今日のヘリコプターショウは、この航空博物館の主催です。

 

 

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ライト兄弟以前の機体が多数展示してありました。この辺(サンフランシスコ周辺)は飛行機開発が盛んだったようです。よく誤解されていますがライト兄弟は固定翼の動力飛行機の初飛行に成功した人であって、それ以前からグライダーは存在していました。
右上に浮かんでいる物体は、人類初の動力飛行機械です。いわゆる飛行船というやつですが、まるで宮崎駿の映画に出てきそうなデサイン。初飛行の場所は、今のサンフランシスコ空港のある場所ということで、サンフランシスコ空港は飛行機の長い歴史を見守ってきたと言えるでしょう。
NASAの航空機開発の研究所も近くにありますが、そういう経緯と関係があるのかもしれません。

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