2010年10月31日
コルベットファンとフランス車ファン
この週末、フレンチ・ブルー・ミーティングという名称のフランス車の大規模なミーティングが行われていたそうです。
スピダーに乗っていると、
「フレンチ・ブルー・ミーティングには行かないのですか?」
と言われる事も多いのですが、行きません。なぜなら、私が気に入っているのはスピダーであって、ルノーにもフランス車にも興味はないから。
私はコルベットとスピダーの2台を趣味車にしているわけですが、コルベットのときとスピダーのときでは、周囲の人の話題の振り方が少し違います。
スピダーのときは、周りの人から
「今度出たルノーのなんとかってのは、どう思いますか?」
とか、
「私は昔、ルノーナントカに乗っていたんですよ。」
など、ルノーが販売している別のクルマの話題を振ってくることが多いです。しかし、私はルノー・スポール・スピダーというクルマが好きなのであって、ルノーが好きなわけではないので、ルノーの販売しているクルマは新旧問わず、よく知りません。
「すみません。私はスピダーに乗っていますが、ルノーが好きなわけではないんですよ。」
と応えています。
一方、コルベットの場合、新型のZR1についてとか、Z06とZR1はどっちが好みか?という話題は振られますが、
「新型のシボレー・マリブはどうですか?」
とか、
「新しいインパラはちょっとねぇ。」
などという話題にはなりません。
コルベットは「コルベット」という一つの独立したブランドであって、シボレーという事を意識されることはないのだと思います。
スピダーはたった3年間、1700台しか生産されなかった希少車ですし、一方コルベットは世界でもっとも販売台数の多い2シーター・スポーツカーですから、スピダーの場合はルノー全体として話題にしないとネタがないということかもしれませんが。
クルマの楽しみ方は多種多様であって、その中には、クルマを通して生産国の文化を感じるという楽しみ方があります。私が見るところ、外国車に乗る人には、意外とこういう楽しみ方をしている人が多いようです。冒頭に書いたフレンチ・ブルー・ミーティングなどは、まさにその方向性の楽しみ方です。
一方、私はどうかと言うと、クルマの生産国にはほとんど興味なしです。スピダーはスピダーであってフランス車ということは関係ないし、コルベットはコルベットであってアメリカ車ということは関係ありません。そもそも、うちには4台のクルマがありますが、アメリカ、フランス、ドイツ、日本とバラバラ。いや、正確にはBMW Z4はアメリカを主マーケットとしてアメリカで生産されているのでドイツ車ではなくアメリカ車とするべきかもしれません。
なんでこんな事を長々と書いているかと言うと、本当によく言われるんですよ。
「フレンチ・ブルー・ミーティングには行かないのですか?」と。
多分、フランス車に乗っている人は、そのクルマが好きというだけでなく、そのクルマを通してフランスの文化を感じている、という事が好きな人が多いんでしょうね。
一方でコルベットは、アメリカ車だからという理由ではなく、コルベットだから好きという人が多い印象を持っています。
- by arai
- at 20:59