8th SAE Car Show & Swap Meet
06/14/2003
このショーは、友人から口コミで知った。webサイトなどは無いようだったが、主催の団体があのSAEである。SAEとは、"the Society of Automotive Engineers"のことで、日本語にすれば「自動車技術者協会」といったところであろう。アメリカの自動車規格などを策定している機関で、アメリカの自動車規格を策定しているということは、世界の自動車規格を策定していると言っても過言ではない。自動車の規格で「SAE規格」という言葉を聞いたことがあると思うが、これはそのSAEが主催団体となっているカーショウだ。
友人からもらったチラシには、"SAE's largest vehicle get-together on the West Coast"と書いてある。これは、さぞかし大きなカーショウに違いない。もしかしたら、Googuysを超える規模なのかも。ここで、欲しいクルマが見つかるかもしれない。と大きな期待を胸に会場に向かった。
そしてこれが会場全景。集まっているクルマは20数台といったところだろうか。なにしろ、あまりにも規模が小さくて会場が見つからなかったほどだ。これなら、その辺のカークラブの集まりのほうが、まだ台数があるような。
"SAE's largest vehicle get-together...."の"largest"は、SAEのなかでという意味だったのか。西海岸で最大のカーショウと読み取ってしまった。まだまだ英語力が足らないようだ。
なぜか、会場の片隅には戦闘車両、いわゆる「戦車」が展示してあった。周囲には陸軍のものらしき軍服を着ている人たちがいたので、多分本物なのだろう。でも、戦車ってのも初めて見たような気がする。
それでも、せっかく来たカーショウ。気を取り直して、見て回ることにした。展示車両の最大勢力はコルベット。C2, C4, C5が数台展示。
これは、Z06。ごく普通のノーマルだったが、今、僕が欲しいのが、まさにこの色のZ06なのである。エンジン出力は公称405ps。
これは、上のZ06とは別のクーペのエンジン。383のstrokerになっている。450psだそうだ。Z06を買うよりは、普通のクーペを買って、余ったお金でstrokerにするほうが、コストパフォーマンスは良いかもしれない。
そのStrokerを積んだC5の運転席。追加メーターの取り付け方などが汚く、素人仕事なのがわかる。せっかく、いいエンジンを積んでいるんだから、内装の仕上げもきっちりやればいいのに。
これはZR-1。公称400ps。発売していた頃は、あまり人気がなく95年を最後に生産が中止されたが、その後プレミアが付いて、今では高値取引となっている。2002年に405psのLS-6エンジンを搭載したZ06が発売されるまでは、"King of Hill"と呼ばれた、コルベットなかの名車中の名車。
そのZR-1に搭載されているLT-5エンジン。32バルブ、DOHCというアメリカ車では非常に珍しいタイプのエンジン。ヘッドの開発にはロータス社が関わったと言われている。この写真のエンジンは、そのLT-5をLingen Felterという超有名チューナーによってさらに手を入れられたもの。
とても綺麗にレストアされたC2コルベット。
そのC2コルベットの運転席。内装の仕上げも完璧だ。
こっちはまだレストア途中のC2。エンジンルームは大体できているようだったが、外装がまだまだだった。
シェルビー ACコブラ。アメリカのカーショウでは、よく見かける。
そのコブラのエンジン。独立スロットルにインジェクションに換装されている。んー、これはカッコイイ。やっぱり、ちゃんと走らせようとしたら、いまさらキャブレターはないよね。
どっかの高校の授業だかクラブ活動だかでレストアされたダッジ・チャレンジャー。アメリカでは普通の高校でこういう事をやっているんだから、クルマ趣味の懐の深さでは、日本がかなうわけはない。そこの高校生は、これでレースに出でいるらしい。高校の活動でレースだもんなぁ。
シェベルだと思うけど、自信なし。ちょっと小柄だけどV8。小柄な分、意外と速そうだと思う。
メルセデスの450SLK。ルパン3世の愛車である。
91年のインディー・ペースカーだったらしい、ダッジ・バイパー。バイパーのエンジンも400psであるが、V10で巨大である。ベースがトラックのエンジンだし。同じ400psを出すなら、コルベットのLT-5やLS-6の方が断然スマートだと思うのは、自分がコルベットびいきだからなのかもしれない。
期待が大きかっただけに、落胆も大きかったのだが、1時間やそこらの時間をつぶすのにはちょうどいい感じだった。しかし、あのチラシはやっぱり誇大広告だと思うなぁ。