ドアミラー
日本では、ドアミラーはコンベックスミラー(凸面鏡)を使うのが普通だが、アメリカでは平面鏡が普通だ。コンベックスミラーは、視界が広い代わりに実際よりも遠くに対象物があるように見えてしまう。平面鏡はその逆で、対象物の位置は見たままだが、視界が狭い。どちらを優先するかの問題なのだが、僕はコンベックスミラーの方が好みだ。距離感は慣れてしまえば把握できるようになるが、視界は慣れても広くならない。
僕のコルベットは、助手席側がコンベックス。運転席側が平面鏡となっている。Eckler'sのカタログに、運転席側のコンベックスミラーが載っていたので、買ってみた。
品物は簡単で、接着剤の付いたコンベックスミラーを、標準のミラーの上に貼るだけ。ミラーを上から貼るので、ミラーヒーターの効きが弱くなるのだが、僕の住んでいる地域は冬でもそんなに寒くならず、ミラーヒーターの世話になることもないので、まったく問題はない。厚みはクッション付き接着剤も含めて約4mm程度。丁寧なinstructionも付いている。ミラー表面には"OBJECTS IN MIRROR ARE CLOSER THAN THEY APPEAR"(ミラーに見えているよりも実際のものは近くにある)という警告が書かれている。これはアメリカ車のコンベックスミラーに必ず書かれているので法律で決まっているのかもしれない。
標準のミラーを丁寧に脱脂して、位置を注意深く決めて貼るだけ。作業時間としては1分。こういう貼るだけっていうのが、最近は楽でいいと思う。
実際の使用感だが、思ったほど視界は広くならなない。それに、少し歪んでいるようだ。ミラーの厚みが薄いので接着の仕方によっては歪んでしまうのか、それとも、もともと歪んでいたのか。少し期待はずれだったが、はがすわけにもいかず、このまま使いつづけることにする。歪んだミラーが気になるような人は、やめておいたほうがいいだろう。
ところで、余談だが、カリフォルニア州では右側(助手席側)のミラーは無くても良いことになっているが、ほとんどのクルマは日本と同じように、左右両方にミラーが付いている。