DTC P1416

"Engine Service Soon"の警告灯が点灯した。コードスキャナでDTCを読み取ってみると、P1416を出力してくる。これは"AIR System Bank2"に不具合があるというコード。とりあえず、そのままリセットしてみたが、しばらく走るとまた点灯してしまう。これは本格的に何かがトラブっているとみて、間違いない。


P1416は、PCMがAIRポンプをアクティブにしたときに、O2センサの出力が規定値に変化しない場合に出力される。Bank2すなわち右バンクだけの不良を検出しているので、AIRポンプは正常と考えてよい。次に、O2センサが不良になっている場合を考えると、この場合は他のO2センサ絡みのDTCも出力されるはずで、今回はP1416のみの出力だから、O2センサは正常と考えられる。というわけで、怪しいのはAIRシステムの右バンクのチェックバルブ。


幸いにして、これの取り外しは簡単で、取り外して調べてみると。
案の定、固着していて、口で吹いてもびくともしなかった。どうやら、排気ガスに含まれる水蒸気がバルブを錆びさせて固着させたらしい。右バンクはエキゾーストマニホールドからチェックバルブの距離が遠いので、その間に排気ガスが冷やされて結露させるみたいだ。とりあえずWD-40を吹いて中のバルブをソケットレンチのエクステンションとハンマでガンガン叩いていたら、動くようにはなったのだが。

一度固着したバルブは、また固着する可能性もあるので、新品を購入することにした。近所のACdelcoの正規リテイラーの部品屋に行ったのだが、あったのは互換品。嫌な予感がしたのだが、とりあえずそれを買って、元の部品と比べてみると、パイプの径が少し細い。まあ、取り付かないことはないのだが、今まで使われていたホースバンドではそこまで締めることができない。それに、互換品は外装がメッキで、純正品は塗装なので、ちょっとエンジンルームの雰囲気も変わってしまう。そういうわけで、あまり気に入らなかったので、もう一度部品屋に行って調べてもらうが、コンピュータの表示では間違いなく互換品だそうだ。こういう場合、アメリカ人はコンピュータのデータを信用するので何を言っても無駄。一応、ACdelco製のものの在庫がないかどうか、もう一度確認してもらったが、やはり在庫なし。返品して他の店を探すのも面倒なので、ホースバンドを買って帰ってきた。
写真左が、今回購入した互換品。右がノーマル。
ちなみに値段は、



交換前がこれ。六角部の塗装が剥げているのは、合うレンチがなかったので、ウォーターポンププライヤーを使ったため。



交換すると、こんな感じで、ちょっと目立ってしまってカッコ悪い。まあ、機能的には問題ないのでとりあえずこれで良しとするが、次回から部品を買うときはディーラーに買いに行くことにしよう。